内容説明
埋もれた映画史を掘り起こせ!「大東亜戦争」下に数年間だけ存在した日本映画学校とは何だったのか。戦前、一世を風靡した幻の「大都映画」と「昭和の鳥人スター」ハヤフサヒデトの伝説とは?占領下、溝口健二が撮った「女性解放映画」を問い、石原裕次郎主演作品の企画者タアキイの仕事を浮かび上がらせる。娯楽映画を愛する人々へ贈る映像文化史入門・昭和篇。
目次
第1章 「大東亜戦争」下の映画少年たち(戦時下に創設された「日本映画学校」とは;目をみはる豪華なカリキュラム ほか)
第2章 幻の大都映画とハヤフサヒデト伝説(大都映画を熱く回想する錚々たるファン;大都の前身、河合映画社 ほか)
第3章 占領下の溝口映画(敗戦直後のアイデア・ピクチャー;原節子主演の二つの映画―『決戦の大空へ』と『麗人』 ほか)
第4章 「昭和モダン」としてのタアキイ企画(「モダン」な空気に魅かれて;「水の江滝子」について頭に入れておくべきこと ほか)
著者等紹介
内藤誠[ナイトウマコト]
1936年愛知県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。映画監督、中部大学人文学部教授。映画監督作品に、『番格ロック』、『時の娘』、『俗物図鑑』、『スタア』など
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