平凡社新書<br> フォト・ジャーナリズム―いま写真に何ができるか

平凡社新書
フォト・ジャーナリズム―いま写真に何ができるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582850819
  • NDC分類 070.17
  • Cコード C0200

内容説明

デジカメ、パソコン、携帯電話、テクノロジーが究極の速報性や現場性を可能にした今、報道やドキュメンタリーの写真の世界に何が起こっているのか。何が問われ、今後どうなっていくのか。第一線の報道カメラマンとしての実体験を語り、ユニークな活動を展開する多くの写真家たちへの取材を通して、新しい映像表現の可能性、フォト・ジャーナリズムの行方を追う。

目次

第1章 フォト・ジャーナリストという仕事―現場の声を聞く(写真の世紀/パレスチナの女たちを追う―古居みずえ;過酷な運命の女性たちを取材して―岸田綾子/ジャーナリスト集団「アジアプレス」 ほか)
第2章 こうして取材した―私の体験的写真論(取材のきっかけ/ベルリンの壁開放の初日に遭遇/定点観測する/地上と地下の風景;直観を大切にする―「プラハの春」再び ほか)
第3章 ジャーナリズムと倫理―忘れてはならないこと(撮るか、救うか/ケビン・カーターの「少女とハゲワシ」が投げかけた問い;取材者であり、被害者である場合/演出と表現の問題/ニュースの捏造は許されない ほか)
第4章 新しい人たちに―フォト・ジャーナリズムの行方(五輪報道のテクノロジーの進化/新「三種の神器」―デジカメ、パソコン、携帯;通信鳩からデジタル回線へ/生中継をやめたアメリカのテレビ・メディア ほか)

著者等紹介

徳山喜雄[トクヤマヨシオ]
1958年兵庫県生まれ。朝日新聞写真部記者を経て、現在、映像センター・デスク。東欧革命、崩壊前後のロシア・旧ソ連諸国など旧共産圏を数多く取材。ほかにエルサルバドル内線、クルド難民などを取材。著書に、『苦悩するロシア』(三一書房)、写真集『千年紀へのメッセージ』(平凡社)などがある。1998年、取材キャップを担当した朝日新聞連載「素顔の中学生」が新聞協会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sasha

2
2001年発行なのでデジタル技術に関しては少々古くなっているか。本書は写真がテーマになっているが、報道全般にいえることなんだが一歩間違えば行き過ぎ取材になったりするんだよな。加害者どころか被害者のプライバシーまで丸裸にされる。伝えたいという情熱は、時には暴走もするんだよな。2014/09/11

Naota_t

1
「世界報道写真展」に足を運んでいて、「撮るか、救うか」の問いかけを幾度も感じたことがある。 事実をありのまま事実として報道することも、事実を歪曲された事実として報道することも、その両方が是非を問われる難しい問題である。 「一方で、狙いすまして撮った写真はいつまでも残っていく感じがするが、ビデオは放送が終わると消えてしまうのが残念」(p.193)という一文が頭に残った。 画像が進化して動画になったように見えて、印象に残り易いのは画像という自家撞着が皮肉だけれど、だから自分は写真が好きなんだと思う。 2012/08/23

i-miya

0
1958 兵庫県生まれ 朝日新聞写真部記者 2001.03.19 発行 独占放送権を買って情報操作をする 不気味な世界 ユージン・スミス 山崎正和『戯曲 20世紀』 マーガレット・バーグ=ホワイト (アメリカ女性写真家) 1904 NY生まれ 大卒後父の死 姑との不仲による失敗 写真家として フォーチュン専属カメラマン 1936.11 ライフ創刊表紙飾る フォートペックダム アメリカ ニューディール政策の象徴 第二次世界大戦 朝鮮戦争 インドシナ独立運動のガンジー 戦後昭和天皇などの撮影 作家ゴールドウェ2007/11/28

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