内容説明
デジカメ、パソコン、携帯電話、テクノロジーが究極の速報性や現場性を可能にした今、報道やドキュメンタリーの写真の世界に何が起こっているのか。何が問われ、今後どうなっていくのか。第一線の報道カメラマンとしての実体験を語り、ユニークな活動を展開する多くの写真家たちへの取材を通して、新しい映像表現の可能性、フォト・ジャーナリズムの行方を追う。
目次
第1章 フォト・ジャーナリストという仕事―現場の声を聞く(写真の世紀/パレスチナの女たちを追う―古居みずえ;過酷な運命の女性たちを取材して―岸田綾子/ジャーナリスト集団「アジアプレス」 ほか)
第2章 こうして取材した―私の体験的写真論(取材のきっかけ/ベルリンの壁開放の初日に遭遇/定点観測する/地上と地下の風景;直観を大切にする―「プラハの春」再び ほか)
第3章 ジャーナリズムと倫理―忘れてはならないこと(撮るか、救うか/ケビン・カーターの「少女とハゲワシ」が投げかけた問い;取材者であり、被害者である場合/演出と表現の問題/ニュースの捏造は許されない ほか)
第4章 新しい人たちに―フォト・ジャーナリズムの行方(五輪報道のテクノロジーの進化/新「三種の神器」―デジカメ、パソコン、携帯;通信鳩からデジタル回線へ/生中継をやめたアメリカのテレビ・メディア ほか)
著者等紹介
徳山喜雄[トクヤマヨシオ]
1958年兵庫県生まれ。朝日新聞写真部記者を経て、現在、映像センター・デスク。東欧革命、崩壊前後のロシア・旧ソ連諸国など旧共産圏を数多く取材。ほかにエルサルバドル内線、クルド難民などを取材。著書に、『苦悩するロシア』(三一書房)、写真集『千年紀へのメッセージ』(平凡社)などがある。1998年、取材キャップを担当した朝日新聞連載「素顔の中学生」が新聞協会賞を受賞
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