内容説明
まるで星たちのように北米全土にちらばり、それぞれの街を彩る大リーグ球団。それらは百年以上の大リーグの歴史を通して、地元ファンとの愛着、都市における球場のあり方、移転や拡張をめぐるシビアなかけひきなど、さまざまな物語をつむいできた。“都市との関係”をキーワードに、大リーグ野球独特の魅力をたっぷりと紹介する。
目次
序章 クーパーズタウンは野球の発祥地か?
第1章 最も地元に愛された球団
第2章 ニューヨークと野球
第3章 大都市圏で共存する球団
第4章 都市と球団のかけひき
第5章 市民・地域と球団
第6章 マイナーリーグとマイノリティ
第7章 都市と球場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
34
(再読)全米50州地図がほぼ頭に入ったので、次はメジャーリーグ・チームの位置関係を確認のために…、来季はより興味深く各チームの動向が見れそう。チームと都市の関係については、心温まる印象的なエピソードを期待だったのだが、ドジャースのブルックリンからのエスケープ事件に始まる条件闘争の歴史でちょっと幻滅。それはともかく、各地の個性的な野球場は興味をもって追っかけしたい気分。2022/11/29
kawa
25
永年の書棚の放置本からの一冊。学術論文みたいで読み物の楽しみとしてはイマイチ。アメリカのスポーツ産業の市場規模が航空産業や自動車産業を上回る(1980年代)というのにはビックリ。ニューヨーク・メッツ、メッツはメトロポリタンズの略というのにもヘエぇ~。球場の話題にも触れられていて興味深いが、全米のスタジアムの写真集があればより楽しめるかも。2019/06/23
にゃん吉
1
大リーグの球団と、本拠とする都市の関係から、アメリカの社会や文化が垣間見える一冊。有限な球団の数や、国土の広大さ等々から、都市(市民)が、地元に球団を持つことに高い価値を見出すようで、球団の誘致や引き留めのために、住民投票を経て、球場建設目的で、税金の徴収や、地方債を発行した例があったり、間隙を埋めるように、マイナーリーグの人気球団があるのが興味深い。球団側も、商圏を意識しつつ移転や球団数の拡張をしたり、好条件を引き出そうと、移転を仄めかしつつ自治体と交渉したりと、こちらも興味深い。 2022/09/11
naoto
1
7年近くぶりの再読。話がメジャーなんで、スムーズに読めました。メジャーに関しては19世紀やニグロリーグ、マイナーにも詳しいが、あまり他のスポーツへの言及がなかったのか残念かな。また見に行けるようになるといいやね。2022/01/27
naoto
1
アメリカンベースボールに極端に思い入れすることなく、かといって日本人プレーヤーというわけでもない。純粋にメジャーを紹介している点で、良書だと思う。他のスポーツの認識はどうかな?と思わないでもないが、新書にしては結構深く書いてる気がする。今年もそろそろ始まるなぁ。2015/03/31