平凡社選書
生きることの近世史―人命環境の歴史から

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582842159
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0021

内容説明

それを乗り越えてひとはどう生きてきたか。基底となる自然環境、人間が変えてきた第二の自然、何よりひとがひとと結ぶさまざまな関係、それらが、ひとに非命の死の危険をももたらす。その条件とそれを超える営み、その両者の変容を描き出す。国民の歴史から遠く、新しい歴史学の営み。

目次

第1章 住民の人命環境史
第2章 ひとに殺される恐怖―十六、七世紀
第3章 生きることの選択肢―十七世紀
第4章 生きる上での知識―十七世紀末・十八世紀初頭
第5章 民衆知と「文明」―十八、九世紀
第6章 近代国家直前期の列島の環境―十九世紀
終章 近代の生命環境―生きてきた時期の経験から

著者等紹介

塚本学[ツカモトマナブ]
1927年福岡県生まれ。東京大学文学部史学科卒業。愛知県高等学校教諭、信州大学人文学部教授などを経て、国立歴史民俗学博物館教授を1992年退職
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感想・レビュー

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かんがく

3
近世の民衆生活というと、落語などに現れる華やかな町人文化のイメージが強かったが、この本では近世の民衆を襲った様々な死(殺人、災害、病気、飢饉)について記述している。人の命を軽視する考えが蔓延しており、常に死と隣り合わせだった近世を知り、死と無縁な現代に生きる人間は、歴史を勉強する際にまずこの実情を知るべきだと思った。また、支配者が医療の情報を掌握し、民衆を救うことで、支配を強めたという記述がとても興味深かった。2014/12/31

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