内容説明
科学史研究の泰斗、ニーダムとパーゲルによって拓かれた科学研究に及ぼす宗教的動機の分析を継承し、16、17世紀ヨーロッパの社会的・宗教的動揺のなかで、パラケルススとパラケルスス学派の果たした役割を積極的に再評価した科学史の名著。自然探究の新しい方策、化学的分析法を大胆に導入し、実験と観察にもとづく研究を提唱したパラケルススこそ、知の革命における真の革新者の名に値することが明らかになる。
目次
序章(「古代人」と「近代人」;パラケルススと医学;パラケルススに惹かれた人々 ほか)
第2章 予言(コペルニクス革命;予言と占星術;ニュールンベルク図像の解釈をめぐって ほか)
第3章 聖霊魔術(キリスト教的終末論;人間の位置;技芸と知の発展の道筋 ほか)
第4章 妖霊魔術(妖霊の地位;パラケルススと妖術;ヨハン・ヴァイアー ほか)
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