内容説明
17~19世紀の日露交渉の歴史は、今日にいたるまで日本とロシアとの関係を規定しつづけている。近くて〈遠い隣人〉ロシアはどのように日本を理解してきたのか。本書は西洋と東洋の文化史的出会いという広大なコンテクストのもとに、ヨーロッパ側の視点から日露交流の一連の歴史的経過を生き生きと描き出す。同時に、つねにこの地域の歴史に翻弄されてきた北方少数民族の姿が浮かび上がる。
目次
1 アジア博物館
2 セミョン・レメゾフと彼の後継者
3 最初の日本報告
4 最初の出会い
5 ダニロ・アンツィフェロフとイヴァン・コズィレフスコイ
6 コズィレフスコイの後継者
7 マルティン・シュパンベルグ
8 千島列島のロシア人
9 ベニョフスキー
10 ペーター・ジーモン・パラス
11 アダム・ラックスマンと光太夫
12 レザノフの遣日使節
13 ダヴィドフとヴォストフ
14 ロシアにおける日本語教育