平凡社選書<br> たたかいの原像―民俗としての武士道

平凡社選書
たたかいの原像―民俗としての武士道

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784582841398
  • NDC分類 156
  • Cコード C0021

内容説明

人が命をかけてたたかう時、人の命を絶とうとする時、人間や文化の本性が最もあらわになる。相手を倒すまで、全力をあげてたたかい、相手を傷つけたら、とどめを刺し、敗れたら、刺し違えて相手も道連れにする…。人として死ぬ、あるいは人として死なせる、その作法や約束ごとは、文化そのものだ。切腹―名誉ある死にかた。殉死―共に生き共に死ぬ、男どうしの情愛。これらを「残酷」とする、西欧流の人道主義とは異質な生命観、人間観が、ここにはある。人と獣が殺しあう狩猟伝承の研究に20年間たずさわった著者が、いよいよ人と人の殺しあいに目を向け、「日本精神」のひとつの大きな原郷に踏み込む。

目次

序章 武士とは何ぞや
第1章 たたかいの実像
第2章 〈たたかい〉とは何か
第3章 『太平記』とその時代
第4章 武士の千年
第5章 切腹の美学
第6章 共生同志とその表現
第7章 武士と少年愛
第8章 武士論再考
終章 〈たたかい〉の原像と〈いくさ〉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Toska

6
分かっているようで実はよく分からない「武士」の世界に、民俗学の観点から挑む。この著者ならではの博識と発想、そして好奇心。相変わらず脱線気味ながら面白い。あらためてサムライの凄さを思い知らされるが、その凄さは彼らを取り巻く社会の通念に支えられたものでもあった。「もしも本書に取り柄があるとしたら、これまで我々日本人が誇りと思ってきた部分が、実は世界的にみるとかなりカリカチュア的なものではなかったか、という疑問を投げかけた点にある」(301頁)。2023/06/22

晴嵐

1
人と動物のたたかいの原型は基本的に一対一の対等の形で、双方の肉体的、精神的な全力で戦い、一方が完全に再起し得ないか死ぬまで行う。人と人とのたたかいは、これに加えて社会規範に従うことが求められた。 自分が斬られてもせめて一太刀は相手を斬りたいと武士は望んだが、それは手段を選ばずというものではなく、それ以上に名を惜しんだ。いかに努力しても敗死すると悟ると、殺されるよりも切腹を選んだ。 対して勝つ場合には、相手を徹底的に倒し、長く苦しませないことが武士の情けである。2013/10/12

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