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平凡社選書
古文書の中のフィクション―16世紀フランスの恩赦嘆願の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784582841329
  • NDC分類 235.05
  • Cコード C0022

内容説明

近代初期のフランスでは、過失や正当防衛によって殺人を犯した者は、国王にたいして刑罰の軽減を乞うことが認められていた。そのために作成されたのが、自分の身の上や殺人のてんまつをしたためた恩赦嘆願書lettres de r´emissionである。歴史家デーヴィスは、殺人者=被告(貴族や職人や農民)、公証人、書記官、裁判官らの協同作業のうえに成立した、複数の〈声〉をふくむ嘆願書のなかに、16世紀フランスの人々がどのように物語を語ったか/語らなかったかを聴き取り、そこから、民衆がことを起こす際のモティーフや現実処理上のストステジー、想像力を発堀する。

目次

序論
第1章 物語の時間
第2章 逆上する男たちと正当防衛
第3章 血の雨と女の声
結論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rubeluso

1
近代初期のフランスにおいて、死罪を言い渡されんとした者が減刑を乞い国王に陳述した恩赦嘆願書、そこにどのような語りがなされたのかを研究した書。視角はあくまで恩赦嘆願書の中に民衆が「語ったこと/語らなかったこと」である。扱う題材が題材なのでいきおい殺人事件の話が中心なのだが、この時代のフランス人はなんともささいな理由で殺したり殺されたりし、また赦されたのだなあと思ってしまった。2016/02/20

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