歩くことの人類史

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歩くことの人類史

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582840117
  • NDC分類 786.4
  • Cコード C0075

出版社内容情報

病気になって僕は、車を捨て歩きはじめた――。原初から現代まで、人はなぜ歩き、道を作ってきたのか。世界の文学や哲学、著者自身の記憶と経験からたどる歩行の文明史。


【目次】

内容説明

病気になって僕は車を捨て、歩きはじめた―ノルウェー発、道と歩行の文明史。人はなぜ歩き、道を作ってきたのか。レベッカ・ソルニット、ゲーテなど世界の文学や哲学、アパラチアン・トレイルや巡礼路、そして著者自身の記憶と経験からたどる。

目次

はじまり
あらゆる小道の指標
第一部(人間は常に歩いてきた;ハイキング・トレイル;高山を越える旅)
第二部(記憶の中の小道;荒野へ)
第三部(足跡;心の回り道;内なる風景)
第四部(もといた場所に戻る;同じ小道を二度歩くことはできない;旅の終わりに気付いたこと)

著者等紹介

エーケルン,トルビョーン[エーケルン,トルビョーン] [Ekelund,Torbjørn]
ノルウェー・オスロ在住の作家、ジャーナリスト、編集者。1971年生まれ。自然のなかで生きる感覚や記憶を静かな筆致で描く書き手として知られる。自然、環境問題、人と自然の関係を扱うオンライン誌「Harvest」共同創設者。文学的ノンフィクションを中心に執筆

枇谷玲子[ヒダニレイコ]
北欧語翻訳者。大阪外国語大学デンマーク語専攻卒業後、デンマーク・コペンハーゲンの児童文学センターで学ぶ。デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

アヴォカド

11
そうなんだよ、子どもの頃に歩いた道って覚えているよね。特に斬新というわけでもないし、これで初めて知るとか目から鱗とかそういうわけでもないが、歩くことについて、ただテクテク歩くように綴られていて、好感が持てる。人が失ってきてしまったもの(失いつつあるもの)について考える。2026/07/16

yoneyama

8
ノルウェイ1971年生まれの著者の文学的ノンフィクション。文学的な言葉回しと翻訳モノのせいか、退屈なスピードの文体なので、逆に高速で読んでみた。人生最初期の小道pathの記憶についてたくさん書いていて、私の記憶の、実家近くの小川沿いの小さな畑の脇にある木の傍らをゆく小道について思い出してみた。歩行行為の意味を史的、詩的に考察する本。ノルウェイのトレイルは、日本と違って無人高原寒冷疎林曇天のものだろうか。山行記録としては、ハルダンゲル高原やオスロ近郊のノールマルカなど。2026/09/11

imagine

7
最近、歩くことが、仕事や脳に良いされブーム化している。関連本もどんどん出てくる中で、ビジネス本ぽくないものを選書。著者の個人的な体験と、実際に歩きながら頭に浮かんだことに、先人たちの教訓や引用を重ねる文章。これはかのレベッカ・ソルニットの手法と同じだが、やはり本家本元のソルニットと比べると、かなり見劣りしてしまう。タイトルで「人類史」を謳っている割に、私的体験や散策行動の説明パートが長過ぎるのかもしれない。よって物足りない読後感だったが、歩き出してみたら世界が変わった、という具体例としては、価値ある一冊。2026/08/30

kt

4
現代人の感覚では歩くという行為は通勤や観光地巡りの時に行われるが歩くことに目的意識はあまりない。一方で人類は長い歴史で見れば大半を移動して過ごし、歩くことは生命活動の中心だった。危機を避けたり、自然の地形に導かれながら足跡を付けてきてそれが小道となった。小道はそこを通った人達の足跡でもあり、思い出の地で小道を見つけることは当時の記憶を鮮明に思い出させる道具なのだと著者は実体験から語る。ルソーやダーウィンも歩くことで着想を得てきたらしいがもし人類が今後歩くことをやめたらどうなるのか?という想像は膨らんだ。2026/08/11

dexter4620

4
こちらもよく使う新刊書店で入手した一冊。ちょうど『ウォークス』を読む月だったので、先に200ページ超の本書を読もうと思い。病をきっかけに車を捨て、歩きはじめた著者が、歩行を人類史、身体、都市、思想の側から考えるエッセイに近い。歩くことは単なる移動手段ではなく、考えること、回復すること、世界との距離を測り直すこと。便利さの中で移動を効率化するほど、身体を通じて場所を理解する感覚は失われていく。散歩や旅を好む自分にとっても、歩く時間は余白ではなく、思考を整えるための基本動作なのだと感じた。今への意識を。2026/07/25

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