出版社内容情報
国内外の有名レストランのシェフが足を運ぶエコファーム・アサノ。農場の一年を辿ることで、新しい農業の牽引者としてその在り方にも変化を与えた「百姓」浅野悦男を知る。
内容説明
農業歴60年以上。スーパーでは見かけることのない野菜やハーブ、食べられる花などを栽培し、飲食店に直接届けている浅野悦男。畑から食卓へ、ひと続きとなる道を拓いた先駆者だ。その一年の仕事をたどり、シェフたちとの交流をとおして磨かれた農業哲学の一端をひもとく。
目次
第1部 春夏秋冬 浅野悦男の農と食(春―萌芽のとき;夏―灼熱のとき;秋―練熟のとき;冬―深穏のとき)
第2部 匠たちと語るガストロノミーのいま(対談 浅野悦男×奥田政行;鼎談 浅野悦男×生江史伸×樋口敬洋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
1944年生まれ、八街で「シェフズガーデン エコファーム アサノ GOEN」を営む浅野「爺ちゃん」の楽しい本です。野菜の写真をフルカラーで見たいなあ…と思いながら読みました。宿根ルッコラ・セルバチコはうちがお願いしている成田の農家さんも入れてくれます。無茶苦茶香りが高いのよね~。市場に入れたとたん使ってくれたのはアクアパッツァの日高さんだ、とのこと。有名なシェフがたくさん登場し、野菜談義を楽しんでいたら読み終わっちゃいました。もっと読んでみたいなあ…。2024/07/20
takao
1
ふむ2025/04/25
月華
1
図書館 最初に写真。一部は聞き語りのような感じでした。二部は対談。載っているお店は敷居が高そうなうえ、遠方ばかりでした。2024/08/01
カシュマル
1
畑の中で髑髏を象ったバックルのベルトに迷彩柄のカーゴバンツ、Tシャツに鹿のツノを使ったペンダントといういでたちで、2人のシェフの間に立っている写真に引き付けられた。野菜が皿の上にどうのっているのかまでを考えて作物をつくっている。他の誰かが喜ぶ道楽をしている。ということが印象に残った。70代後半の自称「百姓」浅野悦男のエッセイになるのかな。まだ成長途中らしいがカッコいいなと思えた。2024/07/07
牙魔
0
「土づくりをしない」というセリフに興味を持って読みましたが、やはり腐葉土作りとか蠣の殻を撒くとか、やることはやっていて、要するに肥料を与え過ぎない、野菜そのものの生命力を活かすということですね。浅野さんの人物像が相当ユニークですが、心酔していると思われるライターが書いている「爺さん」一人称の章はちょっと作りすぎ感が。浅野さんの野菜を扱う高級飲食店グループの壮大なマーケティング活動とも読めた。百姓と食卓を直接結び付けるという考え方は素晴らしい。野菜は野草という表現も面白い2024/07/16