アメリカは自己啓発本でできている―ベストセラーからひもとく

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アメリカは自己啓発本でできている―ベストセラーからひもとく

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582839494
  • NDC分類 159.031
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「なまじの利口にゃわからない。さりとて阿呆では読み取れない。知の遊園地のような本です。」
――糸井重里さん推薦!!

アメリカンドリーム、スピリチュアル、宗教的熱狂、超健康志向、ポジティブ思考……。
建国の父フランクリン『自伝』からはじまる自己啓発本のベストセラーから見えるアメリカ。

■おもな内容
1. 自己啓発思想の誕生
厳格なカルヴァン主義ピューリタニズムの縛り/天国=現世において抱く幸福感/自己啓発本の王道「努力して成功する」
フランクリン『フランクリン自伝』、カーネギー『カーネギー自伝』、コヴィー『完訳7つの習慣』ほか

2. 引き寄せ系自己啓発本の誕生
「宇宙」エネルギーの登場/資本主義の欲望は「神の意志」/ 自分を変えれば世界が変わる「インサイド・アウト」
アレン『「原因」と「結果」の法則』、アトキンソン『引き寄せの法則』ほか

3. ポジティブであること
牧師によるポジティブ・シンキングの福音/「ポジティブ= 個人の結果責任」への転化/それでも人は、楽天的な方がいい?
ピール『積極的考え方の力』、ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』ほか

4.「お金持ちになろう!」アメリカの成功哲学
「金持ち指南」の自己啓発本/アメリカ流現実主義「セールスマンになれ!」/この世のすべては「売り物」である
コンウェル『ダイヤモンドを探せ』、オグ・マンディーノ『世界最強の商人』ほか

5. 年長者が人生を説く父から息子への手紙
18世紀イギリス貴族の父から息子への手紙/なぜ父は息子・娘に手紙を書くのか
ウォード『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』ほか

6. 日めくり式自己啓発本
ウーマン・リブ時代の日めくり式自己啓発本/シンプルな豊かさを求める
フランクリン『プーア・リチャードの暦』、ガーウェイン『マインド・カレンダー』ほか

7. スポーツ界の自己啓発本
立身出世からダイエットへの転換/ジョギング・ワークアウトの登場/ビジネス・コーチング系自己啓発本の登場
ジェーン・フォンダ『ジェーン・フォンダのワークアウト』、ガルウェイ『インナーゲーム』、ほか

8. 自己啓発本界のトホホな面々

コラム
日本版 父から息子への手紙『君たちはどう生きるか』
日本の日めくり式自己啓発本の傑作『日めくり まいにち、修造!』
日本のサッカー/野球系自己啓発本 ほか

付:年表〈アメリカ・日本の自己啓発本〉

内容説明

アメリカンドリーム、スピリチュアル、宗教的熱狂、超健康志向、ポジティブ思考…。建国の父フランクリン『自伝』からはじまる自己啓発書のベストセラーから見えるアメリカ。

目次

1 自己啓発思想の誕生―ベンジャミン・フランクリン『自伝』
2 引き寄せ系自己啓発本の誕生
3 ポジティブであること
4 「お金持ちになろう!」アメリカの成功哲学
5 年長者が人生を説く父から息子への手紙
6 日めくり式自己啓発本
7 スポーツ界の自己啓発本
8 自己啓発本界のトホホな面々

著者等紹介

尾崎俊介[オザキシュンスケ]
1963年、神奈川県生まれ。愛知教育大学教授。専門はアメリカ文学・アメリカ文化。著書に『S先生のこと』(新宿書房、第61回日本エッセイスト・クラブ賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

186
引き寄せ系:ジェームズ·アレン「原因と結果の法則」(人間が心に強く念じたことはすべて実現する)。インサイド·アウト系:ロンダ·バーン「ザ·シークレット」(自分自身を変えることで世界を変える)。などから繋がる自己啓発本の変遷。結局はサラ·バン·ブラナック「シンプルな豊さ」の六原則、感謝·簡素·秩序·調和·美·喜びに行き着くのかな。あるいは松岡修造の熱量か…2024/07/31

がらくたどん

65
以前ご紹介頂いた本。米文学者氏による米国自己啓発本史。本の歴史からアメリカ文化史が見えてくる。自己啓発本=アッパー系指南書と定義。成立条件として「出世しようと思えばできる環境」と「出世を望む人」を挙げ信仰と実利の結合を分析・分類する。読めば読むほど「もののあはれ」や「諸行無常」として日本のどの時代にも必ずあったダウナー系思想が恋しくなる意識低空飛行の私だが、明治以降アメリカに次ぐ「自己啓発本市場」を誇って来た日本の文化史も垣間見えるのでめっちゃオモロイ。格差固定と啓発嗜好の乖離が自己責任に短絡するのが心配2024/07/29

たま

62
ご感想に教えられて読みとても面白かった。アメリカの自己啓発本の歴史を辿り分類し分析する。私が既読の本は『フランクリン自伝』と『アルケミスト』だけなのに、自己啓発本は本屋さんで目にしてタイトルも知っているものが多く(『七つの習慣』『チーズはどこへ消えた』『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』『金持ち父さん、貧乏父さん』等)、それが時間軸と傾向で分類されていくのが面白かった。自己啓発思想の源流としてスウェーデンボルグが指摘されているが、これまで18世紀のオカルティズムの人という認識だったので驚いた。→ 2024/08/12

ネギっ子gen

56
【いかがわしいものが大好物】アメリカ文学研究者による、「フランクリン自伝」から始まる自己啓発書のベストセラーから見るアメリカ論。巻末に「アメリカ・日本の自己啓発本」の年表、参考文献。<厳格なカルヴァン主義に基づくピューリタニズムが蔓延していた社会がまずあって、そこにニューソ-トという新しい宗教概念が入り込み、「個人の努力次第で天国に行けるようになるかもしれない」という希望的観測が生まれた時に、「では、努力して自分の運命を変えよう」という気運が生じ>、米国発の自己啓発本たるフランクリン『自伝』が登場か――⇒2024/04/15

くさてる

24
たぶん読書好きを自認するようなひとはあまり手に取らない(偏見)自己啓発本。でも多くの人が読んでいるし、しばしばベストセラーにもなる。私もここで紹介されている本のうち何冊かは面白く読んだことがあります。基本的には「出世指南書」で、つまりは人間が欲望を全うするにはどうしたらいいかを教えてくれるHOWTOのはずなのだけど、なかなかそれだけでは片付けられない自己啓発の世界。それを軽めの文体で分かりやすく、けれどきちんと研究してきたことが窺われる視点で語って面白い一冊でした。2024/05/05

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