出版社内容情報
とかく日韓の政治論争のように語られてしまうことの多い「慰安婦」問題を、戦争で傷つけられ、生きる権利を侵害された女性たちの問題として見つめ直し、その本質を知る。
目次
第1章 在日朝鮮人「慰安婦」サバイバー宋神道さんってどんなひとだったの?
第2章 慰安婦制度ってどんなものだったの?
第3章 金学順さんのカミングアウトから「慰安婦」運動が始まったの?
第4章 それからどうなったの?―1990年代
第5章 それからどうなったの?―2010年代
第6章 「慰安婦」運動は世界の女性運動になったの?
第7章 なぜ「慰安婦」問題を知る必要があるの?
著者等紹介
梁澄子[ヤンチンジャ]
一般社団法人希望のたね基金代表理事。日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表。1990年から「慰安婦」問題に関わる。92年から、裁判をはじめ宋神道さんが亡くなるまでの25年にわたり寄りそった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
59
他館図書館本。 誘拐、騙して連れていく、そしてレイプ…。ひどいことをする国もあるものです。そしてひどいことをする日本という国も韓国社会も女性である私からするとそう変わらないと思っています。90年代から問題が浮き彫りになった慰安婦問題。50年ちかくつらい思いをしてきたのですね。母親が娘に「家に帰ってくるな」と言ったエピソードは安部元総理同様人の心は全くないと思っています。一日本人としてそういう腐った人間にはなりたくないです。哀れみとかではなく怒りがわいてくる1冊でした。2024/08/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
この問題を子どもたちと話す機会はない。どう手渡していいのかも分からない。ただ、我が子に聞かれたら答えられる知識はほしいと思い読んだ。一緒に考える時間のきっかけに大人には紹介しようと思う。 【世の中を見つめるー社会とモノの仕組みを考える】2025/03/05
Yukipitasu
7
中学生の必読本にすべきって感じ。別にこの本じゃなくてもいいのだけど、というか本という媒体に限らなくてもいいのだけど、メディアは少女像に反日のイメージを植え付けたり等悪印象をもたらし、政治家はセカンドレイプ発言を止めなかったり、国は日韓合意とかいうので全部済ませようとしたり等、ろくなもんじゃない。メディアはあんなんだから被害者側に悪いイメージを与えて、何回も謝罪してるのに的な人らを生み出す。自国の加害の歴史を義務教育中でちゃんと学ばせる機会を作るべき。授業で取り扱ったの、大学の人権教育とかでだぞ。2022/05/27
天茶
4
★★★★☆2022/09/08
ミネチュ
4
私は「慰安婦問題なんてなかった」とか「日本政府・軍は関与していない」とかと言う人たちとは全く異なる意見を持っています。逆の意見。 それを大前提として・・・ この本は、挺対協がやってきたことが正しかったと書いている本と言っても過言ではなく、尹美香氏の著書からの引用すらあります。もちろん、李容洙さんの告発の話にもそれに関連して明らかになった挺対協の問題にも一言も触れられていません。私の考えからするとかなり問題な本と感じます。2022/03/19