旅ごころはリュートに乗って―歌がみちびく中世巡礼

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旅ごころはリュートに乗って―歌がみちびく中世巡礼

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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582838459
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C0022

出版社内容情報

古楽器リュートに魅せられ、時空を超える旅に出た著者。舞台はルネサンスから中世へ、ユーラシア史へ、やがてキリスト教の深い闇へ、そして道は現代日本へと?がっていた。

内容説明

我ら、死に向かって急ごう、罪を断ち切ろう…“死の舞踏”が脳裏に踊った時代、人は何に心のよりどころを求めたのか?リュートに魅せられ、時空を超えた旅に出た。舞台はルネサンスから中世へ、やがてキリスト教の深淵へ―。

目次

グリーンスリーヴス(イングランド民謡)
ピーヴァ(ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ)
千々の悲しみ(ルイス・デ・ナルバエス)
死に向かって急ごう(『モンセラートの朱い本』)
天にあまねく我らが女王よ(『モンセラートの朱い本』)
死の舞踏(ハンス・ホルバイン)
聖母マリアの七つの喜び(カンティガ一番)
聖母の御業に驚くなかれ(カンティガ二六番)
コンスタンティノープル包囲(カンティガ二八番)
コンスタンティノープルを守った聖母のイコン(カンティガ二六四番)
右手を斬られたダマスコの聖イオアン(カンティガ二六五番)
モーロ王の嘆き(グラナダのロマンセ)
マラケシュを救った聖母の御旗(カンティガ一八一番)
気がふれたホスピタル騎士団の修道士(カンティガ二七五番)
殺されたユダヤ人の子ども(カンティガ四番)
ユダヤ人に汚されたキリストの像(カンティガ一二番)
囚われ人は決して(「獅子心王」リチャード一世)
聖人と福者
サントスの御作業
日本の殉教伝

著者等紹介

星野博美[ホシノヒロミ]
ノンフィクション作家、写真家。1966年、東京生まれ。2001年、香港返還前後の2年間を追った『転がる香港に苔は生えない』で第32回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。自身のルーツである外房の漁師の足跡を追った『コンニャク屋漂流記』で第63回読売文学賞「随筆・紀行賞」受賞(2012年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

27
「みんな彗星を見ていた」がとても良かったので、続きとも言えるこの本を手に取った。前作でリュートを弾き始めた著者は自分の感覚に合う曲を探すうち、スペインの古楽にたどり着く。耳コピしてタブラチュアを書く執着に畏れ入る。まずはカタルーニャ地方の修道院に伝わる「モンセラートの朱い本」。そして13世紀の王アルフォンソ十世が編纂した「聖母マリアのカンティガ」。カンティガの歌詞からイコノクラスム、コンスタンティノープル包囲戦、ユダヤ人の迫害に迫る。古楽に隠された中世の息づかいを感じる、少しほろ苦い読書体験となった。2022/05/15

あーびん

25
前作を読むまではリュートなんてカラヴァッジョ『リュート弾き』のイメージぐらいだったし、どんな音色なのかも興味がなかった。続編となる今作でもリュートに取りつかれた著者がカンティガにハマり没頭していく様子とともに、中世キリスト教の歴史の深みへどんどん誘われていく。その熱狂的ともいえる探究心からもたらされる思考の旅は現代の長崎で終わるのだが、以前自分が観光で訪れた「殉教の丘」が出てきたので風景が思い出されて感慨深かった。最近読んだ『消された信仰』『美術は宗教を超えるか』と自分の中でつながる部分があった。2021/07/30

たま

25
『みんな彗星を見ていた』の中に著者がリュートを習いはじめるエピソードがあるのだが、この本はその後日譚。天正遣欧使節らが帰国した際秀吉の前で演奏したと言われる「千々の悲しみ」に始まり、『モンセラートの朱い本』、『聖母マリアのカンティガ』(13世紀)へと興味が歴史を遡っていく。言及されている楽曲は中世の心性を素朴に歌っており面白いのだが、「歌がみちびく中世巡礼」という副題の割には紀行の部分が少なく残念。最後の数章は2019年の教皇来日と日本人の殉教、その列聖、列福にあてられている。 2020/12/16

みのくま

13
リュートから中世欧州に飛び、最終的には現代長崎に着地するという、著者の思考・興味の変遷を「巡礼」させて頂いた様な素晴らしい1冊だった。「歴史を知る」とは、知識を溜め込む事ではなく、感じ取る事なんだと本書を通して強く教えられた。その為には「旅人」として、気の赴くままほっつき歩くのだ。この自由さを見習いたい。他方、「みんな彗星を見ていた」の続編としても面白く読める。宣教師とキリシタンの実像や、そのルーツであるイベリア半島の問題。レコンキスタと十字軍、聖母信仰と反ユダヤ主義。歴史の暗部をリュートが教えてくれた。2021/05/09

まこ

9
前作は実際にキリスト教ゆかりの地に行って思いを馳せたが、今回はリュートを弾くことでその場に居ないながらも思いを馳せる。自分がその場に行ってみたらどんな反応するんだろう。時折紹介してくれるリュートやキリスト教の知識も相まって広がりを見せる。2021/10/27

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