残雪コレクション<br> 最後の恋人

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残雪コレクション
最後の恋人

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  • サイズ B6判/ページ数 433p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582836462
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

残雪が2005年に発表した注目の長篇小説。服装会社営業部長のジョーは本の虫。様々な物語が頭の中で充満している。現実と読書が次第に浸透する中、何かを探し始める――。

内容説明

「西方」A国の服装会社営業部長のジョーは大の本の虫。一生に読んだ物語を再読し、全部をつなげ網の目を構築する壮大な計画を立てていた。会社が受けたあるクレームをきっかけに、彼は何かを探し始め、旅立つ―。圧倒的な強度と迫力で紡ぎ出す、現代の寓話。瞠目の長篇小説。

著者等紹介

残雪[ツァンシュエ]
1953年中国湖南省長沙市生まれ。小説家、批評家

近藤直子[コンドウナオコ]
1950年生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了。日本大学文理学部中国語中国文化学科教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiroizm

16
ノーベル文学賞候補としてオッズ常連の作家の、欧米でも高評価の作品ときいて読書。経営者、有能なビジネスマン、大農園主の3人の男とその妻、恋人達の超現実的物語が目まぐるしく絡み合う全編幻想尽くしの長編小説。奇抜ながらホドロフスキーのほどはグロテスクではなく、デュラス「インディア・ソング」的な美しい場面もあり、欲望、倦怠、不安を抱えている人がいかにも見てそうな「夢」物語として読めるのと、愛、孤独感、切ない心情なども折り込まれいて一味違う重層的な面白さがあった。実に奇妙な読書体験。高評価も納得。 2020/09/11

三柴ゆよし

13
純粋なる虚構のかたちを希求して止まぬ我等が残雪先生が満を持して送る究極の小説が本書で、その虚構性故に脆弱な読者の亡骸が、本書の前に山と積まれているという。物語ともいえぬ物語が数珠繋ぎに連続することで、虚構の内部に現実の侵入する余地は失われ、物語から物語へという、不断の冒険が実現される。そう物語。皆が皆、未完の物語の中に生きている。ある人は答えを自己の物語の中に発見するだろう。ある人は他人の物語の中に。そうしてまたある人はそこに物語があったことすら忘れてしまう。残雪先生を読むとはそのような行為なのである。2015/03/26

atomos

13
途方途轍もない傑作長篇小説だ。始まりから終わりまで一貫して濃い読書トリップ体験ができた。「序に代えて」で残雪姐さんは自身の小説を「垂直の小説」と呼んでいる。一文一文がずしんと重たい。脳天に金槌で五寸釘を打ち込まれているようだった。夢とうつつの境界で交じり合う恋人たちをめぐる寓話で、作中に配された動物たちも印象的だった。残雪コレクションは続いてほしいなあ。『最後の恋人』以降の長篇も気になるし、ボルヘス論や神曲論も読みたい。2014/03/01

きゃれら

12
ある意味よくある題名と美しい著者名から受けた先入観とはかけ離れたアヴァンギャルドな作品。一つ一つのシーンは面白いものが多く、何のメタファーなんだろうと思うのだが、ストーリーやキャラクターとの結びつきが難解な形で展開していくので意味するところに考えが及んでいかない。考えたら1日1ページも読めなさそうで、飛ばすしかない。イチ読後の感想としては、すごかった以外の言葉が浮かばない。1年前なら絶対に読み通せなかった。今の自分の読書スタミナに感心。自ら再読したくなるのを待つが、ノーベル賞取ったら図書館は無理かな。2021/10/08

rinakko

11
素晴らしい読み応え。残雪を読むのは2冊目。これはまた、何たる気迫に満ちた小説か。差し出された世界の眺めといい、どこへ連れて行かれるのか全く予想のつかない展開といい、比類ない特異さにただもう圧倒された。何だろう…この、既視感のなさ。散りばめられた符牒に気を取られ、足元がふわりと覚束なくなりつつ…頁は繰る。読み進まずにはいられなかった。勝手に回る万華鏡を覗いているような按配でもあったけれど、この印象は読み返すことでどんどん変わっていくはず。もっと見えてくるものがあって…。「『最後の恋人』について」の内容も凄い2014/03/11

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