出版社内容情報
舌の肥えた藩主をうならせた加賀藩お抱え料理人、舟木伝内。江戸時代に実在した料理人の仕事と実像とは。彼らの残した文書から「再現」した「現代の加賀料理」も読みどころ。2013年12月公開映画「武士の献立」関連作品。
内容説明
映画の料理考証を担当した著者が描く「包丁侍」の仕事と実像。
目次
第1部 前田家の食卓を担った男たち(御料理人の仕事;舟木家の人々;舟木家の“料理学”;親としての包早;藩士としての包早)
第2部 加賀の大名料理を再現する(春の料理;夏の料理;秋の料理;冬の料理)
著者等紹介
陶智子[スエトモコ]
1960年札幌市生まれ。図書館情報大学大学院博士後期課程修了。博士(情報学)。専門は近世・近代の礼儀作法。2012年9月絶筆
綿抜豊昭[ワタヌキトヨアキ]
1958年東京都生まれ。中央大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、筑波大学図書館情報メディア系教授。近年の研究対象は、日本の図書文化および地域文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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茶坊主
3
読んだ後で知ったけど、タイトルの舟木伝内は映画「武士の献立」(これも観てない)の登場人物。 著者2人は映画で料理考証を務めたそうな。 二部構成の前半は、代々料理人を務めた舟木家の人々について。地位、性格、料理に関する考え方等々。 後半は、その舟木伝内らが書き残したものから、 当時加賀藩で供されていた料理を再現してみる、というもの。 料理写真が少ないのが残念だけど、どれも結構おいしそう。 イクラをすりつぶしてソースにする「ねりはらら」 熟した柿を汁にした「柿のっぺい」、 「ふぐもどき」気になる料理多数 2020/02/03
coloroflife
3
料理人って元は物事を上手く処理する人のことだって。名だたる戦国武将は数多あれど、歴史上の名料理人って確かにいない。そんななか、料理人としての仕事を家業にして、内容を文書化した初めての?舟木家について。料理人って、大昔からの職業かと思いきやそこまで体系だった職業では無かったんだね、知りませんでした。2015/12/14
minaseh
3
「武士の献立」を読んで、想像出来ない部分があったので借りてみた。「包丁侍」と言う言葉も初めて知ったが、これは特殊な身分だわ。正に腕が物を言う。2014/01/12
merara
1
『武士の献立』のお供に。第2部は加賀の大名料理を再現するという内容だが、イマイチどんなものか伝わらないものも。ちょっと読みにくかったかな。2013/12/06
mushoku2006
1
学術書のような内容で、 まったく面白くなかったし、美味しそうでもなかった。 期待ハズレでした。 ただ、この著作のせいではなく、単に私が書評を読んで想像していたものが違っていただけです。2013/12/03