内容説明
フェルメールの絵はおしゃべりです。ある絵はドラマのワンシーンのように動き出し、ある絵は登場する小道具がひとり言を言い出します。美術鑑賞ではなく、絵を自由に想像して一緒に遊ぶおもしろさ。星野知子がいざなう新しい絵画の世界。
目次
窓辺で手紙を読む女―フェルメールが映画監督だったら
牛乳を注ぐ女―魔法のふりかけを手に
小路―町角の子どもたちと私
二人の紳士と女―口説き口説かれどうしましょ
手紙を読む青衣の女―崩れて流れて溶け出す絵
真珠の首飾りの女―光職人の思い出話
合奏―盗まれた三人は今
真珠の耳飾りの少女―Ms.真珠とMr.ターバンの会話
絵画芸術―注文者がフェルメールを訪問
レースを編む女―ルーヴルのダリとルノアールとゴッホ
恋文―女主人失踪事件
地理学者―コンパスと地球儀のジパング
手紙を書く婦人と召使い―心の声―待つ女と書く女
ヴァージナルの前に立つ女―キューピットのひとり言
デルフト眺望―一緒に眺めるデルフトは
著者等紹介
星野知子[ホシノトモコ]
新潟県長岡市生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。NHK朝の連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』で主演デビュー。以後、映画、ドラマ、司会、ドキュメンタリー番組、執筆など、幅広く活躍。美術に造詣が深く、国内外の美術館を巡っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たる
13
フェルメールはどの様な人物だったのか記録に残されていない、謎に包まれた画家。光の表現と青、黄の色づかいが好きだなあ。「絵との出会いは人を好きになることと似ている。一目ぼれする場合とだんだん良さが分かってくる場合と…」なるほど~2015/10/19
退院した雨巫女。
13
《私‐図書館》女優の星野知子さんが、語るフェルメールの絵の世界。知れば知るほど、魅力にはまってしまう。2013/02/05
takakomama
2
フェルメールの絵画を眺めていると、描かれた人々や物たちの会話が聞こえてきて、著者の空想が、どこまでも広がっていく・・・ わくわく楽しい本。2016/03/16
Kuliyama
1
星野さんとの会話を楽しんでいる気分で拝読しました。2019/02/19