内容説明
少年探偵団、名探偵ホームズ、怪盗ルパンから名作全集、雑誌付録まで、昭和の子供たちをとりこにした児童ミステリ約400点をオールカラーで紹介。幼き日のスリルと興奮が甦る、夢の一大コレクション。
目次
第1展示室 乱歩・ホームズ・ルパン 児童ミステリ界のビッグ3(少年探偵江戸川乱歩全集(光文社)
名探偵明智小五郎文庫(ポプラ社) ほか)
第2展示室 世界の名作・日本の名作 少年少女ミステリ全集(少年探偵全集(光文社)
世界名作探偵文庫(ポプラ社) ほか)
第3展示室 ジュニア・ミステリの名匠たち(横溝正史;海野十三 ほか)
第4展示室 付録・ガイド本の世界(さくら文庫;カバヤ文庫 ほか)
著者等紹介
森英俊[モリヒデトシ]
1958年、東京都生まれ。早稲田大学政経学部卒業。ミステリ評論・翻訳家。主な編著書に『世界ミステリ作家事典/本格派篇』(国書刊行会・日本推理作家協会賞受賞)などがある
野村宏平[ノムラコウヘイ]
1957年、東京都生まれ。早稲田大学文学部中退。ミステリ・東京・古書店・特撮研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
72
少年少女向けのミステリ小説の表紙が並ぶ。私が子供の頃は、漫画ばかり読んでいて、ここに登場する作品たちをほとんど読んだことはなかったと思うが、表紙のイラストを見ていてワクワクゾクゾクする。いろんな作家が、子供向けのミステリを書いていたのだなぁ。漫画誌や学年誌の付録まであって、そう言えばあの頃は、こういうところで小説に接していたんだと思い返す。これらの作品を手に取ってみたいものだ。辻真先さんの「朝日ソノラマの思い出」という小文もあり、その当時を振り返り懐かしくなる。2021/05/01
みかん🍊
62
ノスタルジックな昭和のミステリーの表紙を写真集、「ALWAYS 三丁目の夕日」で茶川や淳之介書いていた本の世界です、おどろおどろしたのやコミカルな物今見てもお洒落な物、本の装丁ってやっぱり楽しいです、タイトルを読んでいるだけでも楽しめます。2015/06/16
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
50
子供の頃は読書家ではなかったが、小学校の図書室にあった江戸川乱歩の「少年探偵団シリーズ」は大好きで、今まで何度読んだことか。昭和39年~48年にポプラ社で出版された柳瀬茂さんの絵のものが一番大好き。昭和の少年少女ミステリーはこんなにもあったんですね。絵を見ているとThe昭和な感じがノスタルジックであり、タイトル、装丁を見ているだけでワクワクする。少年探偵団以外は全く読んでないけれど、これから読んでいきたい。2021/04/10
更紗蝦
31
編集者の森英俊氏と野村宏平氏が所有するジュニア・ミステリの中からラインナップされた表紙が収録されています。私は特別にミステリーが好きというわけではありませんが、小学生の時にポプラ社の「少年探偵江戸川乱歩全集」にハマッて図書館で借りまくったので、これはめちゃくちゃ懐かしかったです。できれば全46巻の表紙を網羅してほしかったです。カバヤやグリコが、お菓子を買うと文庫が貰える販促キャンペーンをやっていたとは知りませんでした。2021/12/18
へくとぱすかる
19
ただの表紙イラスト集ではない。見て読めば、いかにミステリの世界で、年少向きの作品が重要な位置を占めるかがわかる。これらの本や作品こそが現代のミステリを支える素地を作ったのである。子どもの本だということで、一般的評価は低いとはいえ、当事者である子どもは本当の価値を知っている。2013/10/01