内容説明
さくら、すずかけ、さるすべり。こころに眠る思い出を、並木がよびさます。
目次
1(さくら;けやき;すずかけ;いちょう;まつ;とち;ふう;やなぎ)
2(ヒマラヤスギ;メタセコイア;こぶし;はなみずき;とねりこ;白樺;フェニックス;えんじゅ;さるすべり;しいのき;きんもくせい;くすのき)
著者等紹介
石田千[イシダセン]
1968年福島県生まれ、東京育ち。國學院大學文学部卒業。2001年、第1回古本小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばる
12
文章のリズムがここちよい。こんな涼しげな文をかけるようになりたい。2014/10/30
あいくん
10
☆☆☆石田千さんの講演会に行くはずでしたが、行けませんでした。そのときに石田さんの小説やエッセイを何冊か読みました。いしいしんじさんと石田千さんのトークショーがあることになり申し込みました。8か月振りの機会が巡ってきました。いしいしんじさんと石田千さんの本をできるだけ読んでトークショーに臨みたいと思います。この本はエッセイ集です。2011年に出てますが、長い期間に渡って書き継がれています。石田さんはあとがきで、20の木が並ぶ目次は記念写真のようになったと書いています。さくら、けやき、すずかけ、いちょう、 2019/03/18
まみ
9
石田さんの文章はここちいい。迷ったり、抗ったり、苦しいときに読んだけれど、すっと力が抜けた。ひととのかかわりかたに共感。私も、おおぜいとにぎやかにできるひとより、ほんとうのことしか言えない無口なひとがいい、というくだり。苦手であることと好きであることは相反するものではなくて、むしろ同時に成り立つもの。2011/07/07
青豆
7
並木が呼び覚ます心に眠る思い出や風景を描いたエッセイ集。温かな春の夜、戻らない夏の時間、色鮮やかな落葉を集めた秋、鉛色の寂しい冬。記憶の風景の中にある並木が無駄のない文体によって鮮やかに思い出される。空に向かって生き生きと伸びる枝葉の様に、石田さんの紡ぐ言葉は力強く美しい。2016/05/12
rin
2
★★★★★2023/03/09