内容説明
初めて古伊万里を知った修業時代から「骨董屋からくさ」を閉じるまで、40年にわたって蒐集してきた中島誠之助の古伊万里染付のプライベートコレクション157点。一度手放したもののひょんなことから再度手に入れることができた大皿、美の開眼の記念にと手元に残した瓶など、それぞれの器に秘められた思い出や、時代を象徴するエピソードが満載。監修・解説は、中島氏の長女で陶磁研究家の森由美。
目次
はじめに 「古伊万里とは」
中島誠之助秘蔵コレクション(唐草いろいろ;瓶;中皿;大皿;長皿;小皿・豆皿;向付;猪口;鉢;江戸を語る器)
古伊万里の歴史
伊万里用語集
伊万里はわが家の師匠
著者等紹介
森由美[モリユミ]
1966年、東京生まれ。中島誠之助の長女。立教大学理学部化学科卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修了(保存科学専攻)。戸栗美術館学芸員、日本陶磁協会研究員を経て、戸栗美術館評議員・学芸室長
中島誠之助[ナカジマセイノスケ]
1938年、東京生まれ。2000年まで「骨董屋からくさ」を経営。東京・青山「骨董通り」の名付け親。テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系列)には放映開始以来、レギュラー出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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石油監査人
14
「なんでも鑑定団」でお馴染みの中島誠之助氏所蔵の古伊万里染付のコレクションです。編集は、中島氏のお嬢さんで戸栗美術館評議員の森由美さんです。古伊万里とは、江戸時代に有田で焼成された骨董的価値の高い磁器で、そのうち青一色で模様を現したものを染付と呼びます。古伊万里染付の第一人者である中島氏のコレクションは、どれも素晴らしく、使ってみたいものばかりです。写真だけではなく、解説も分かりやすく、さらに、購入時のエピソードまで添えられているので、番組同様に楽しめます。さすが、中島先生、「良い仕事」をされています。2020/11/03
退院した雨巫女。
12
《私-図書館》中島誠之助さんのコレクション。古伊万里は、素敵。普段使いの古伊万里の提案をしてる森由美さんが、中島さんの長女さんだったのは、ビックリでした。2014/03/30
BEAN STARK
6
裏に冨貴長春。「蛸唐草」。「渦福」とは高台内に福の字を書く。17世紀末に登場。「角福」は角形の枠の中に福の字を書き込んだもの。多くは二重角枠。呉須と呉須赤絵。「芙蓉手」は皿の見込みに花籠や花鳥を描き、周縁部を八画に区分けしてそれぞれに文様を描いたもので、それが芙蓉の花が開いたように見えることから。2019/02/06
007
5
★★★★☆ 本の中の古伊万里の皿をいくら眺めていても満腹にはなりませんが・・・眼福眼福。バブル時代には札束が飛び交ったとか。我が家の食器が「かちゃっぺなく」見えてしまいます(悲)2013/04/04