内容説明
釣りが大好きなカエルの父子がいました。子ガエルのモモは、パパガエルといっしょに、毎日、並んで、釣り糸を垂らします。でも最近、モモはどこか変。なんだか元気がないのです。さて、いったいどうしたというのでしょう?パパガエルは心配して、よくよく話を聞いてみると…。カエルの父子の、とびきりハートウォーミングなお話。
著者等紹介
デュボワ,クロード・K.[デュボワ,クロードK.][Dubois,Claude K.]
1960年、ベルギー,ヴェルヴィエ生まれ。版画を勉強した後、リエージュのサン・リュック高等芸術院に学ぶ。現在、同高等芸術院で絵画を教えながら、自ら児童向きの読み物を創作すると共に、挿絵画家としても活躍している
原光枝[ハラミツエ]
1946年、愛知県名古屋市生まれ。名古屋私立女子短期大学経済学科を卒業後、商社勤務を経て、1971~75年に在仏、パリ大学に学ぶ。1987~89年に南仏ヴァンスに滞在、フレネ学校を知る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
20
子どものために釣りに誘っている父親と、父親のために釣りに付き合っている子どもと、それぞれに自分の世界があるのだと考えさせられました。 子どもは次第に自分の世界を築いて行きます。 父親は足かせになってはいけないですね。 親離れに子離れ。 お父さんも、子ども抜きで楽しみたいこともあるようです。2020/01/31
おはなし会 芽ぶっく
12
お互いを気遣う父子、けれど胸の内をなかなか言い出せなくて、子どものモモははち切れそうです。新しい世界を見つけた時、その1歩を踏み出すことが、いい意味で親離れ子離れなんでしょうね。2020/06/11
mntmt
12
笑顔が生まれるね!2015/07/10
遠い日
11
子どもは、親の知らない時間を生きているものだ。まだまだ「子ども」と思っていても、知らぬ間に親の羽の下から出たがる時期が来る。パパに気を使って、自分の気持ちを素直に出せないぼく。それでも、「ともだち」の魅力を知ってしまったぼくが、パパにそれを打ち明ける。パパがどう思っていたかがよくわかるラストページが、すばらしい。親も子も、その時を満を持して迎えたことが、よくわかってほほえましい。2013/12/21
おはなし会 芽ぶっく
10
文庫連【図書館職員の方によるおすすめ本の紹介】遠目の利く絵本・お話に力のある聴きごたえのある絵本なども選書してくれました。2020/11/17