内容説明
1920年代後半から30年代は、日本近代出版史の中で質の高い書物と書物文化興隆の時代で、斎藤昌三はその中心を担った人物。「愛書趣味」「書物展望」などの雑誌、選ばれた著者と内容の良さで「書物展望社本」と呼ばれる凝った限定本は、書物愛好家の中で現在でも高い人気を誇る。著者は斎藤昌三との長いつき合いの中から、その波乱に富んだ生涯と作品、そして書痴たちとの交遊を描き出す。巻頭口絵にカラー書影16ページ。
目次
1 座間時代・横浜時代
2 「おいら」の時代
3 「いもづる」と関東大震災
4 「愛書趣味」の時代
5 「書物展望」の時代
6 晩年と没後
7 書物展望社本と斎藤昌三の著作
著者等紹介
八木福次郎[ヤギフクジロウ]
1915年兵庫県明石市生まれ。33年旧制加古川中学校卒業後、上京して古今書院に入社。36年より『日本古書通信』の編集に携わる。63年日本古書通信社代表取締役となり、今日にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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