新版 敦煌物語 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 239p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582831535
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0070

内容説明

ときは二十世紀はじめ。シルクロードの石窟から偶然に発見されたおびただしい数の貴重な文書をめぐってイギリス、フランス、日本の探検隊が強奪戦を繰り広げた―“文化侵略”の古戦場、はるかなる敦煌を舞台にした躍動感あふれる“小説”。

著者等紹介

松岡譲[マツオカユズル]
1891‐1969年。新潟出身。作家。本名善譲。東京帝国大学哲学科卒。夏目漱石門下に入る。菊池寛、芥川龍之介らと第三、第四次「新思潮」に参加。仏教に関する著述のほか、漱石に関する書も多い
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shinano

7
はじめての松岡小説、素直に面白かったと思います。100年程前の清朝の内政不安と列強諸国による軍事外交圧迫での弱体を背景にして、英仏独露による世界的仏教遺跡の宝庫である中国西域への「文化侵略」を、読みやすい文章による小説化を通して訴えている。著者も実家が東本願寺派寺院であり仏教へは深い造詣がある。大谷ミッション(本書中での日本探検隊の呼称・・・西本願寺からの派遣隊)の壁画破壊は触れていないのが気になった。登場人物それぞれに、国家、学問、宗教、信念、文化観、そして欲望などを持たせ喋らせているのがさすがだ。2011/03/07

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