内容説明
過酷な現代史を背景に純粋な生命のきらめきを描きあげた韓国が生んだ“成長小説”の傑作。第32回韓国日報社文学賞受賞。
著者等紹介
玄基栄[ヒョンギヨン]
1941年済州島老衡里で生まれ、高校まで済州島で過ごす。ソウル大学英語教育科を卒業し、中高校の英語教諭になるが、30代半ばに職を辞して作家活動に専念。1975年短編「父」で、文壇にデビューし、第五回万海文学賞(1990)、第二回呉永寿文学賞(1994)などを受賞、『地上に匙ひとつ』(1999)は、第32回韓国日報社文学賞を受賞し、2万部を越えるベストセラーになっている。深みのある主題と重厚な文体で現代の生の意味を問う彼の作品は韓国の読者に大きな反響と感動を与え続けている
中村福治[ナカムラフクジ]
1946年大阪府生まれ。現在、立命館大学教授
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