不埓な人たち―ハシェク風刺短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582829853
  • NDC分類 989.53
  • Cコード C0098

内容説明

不良で、動物好きで、とてつもない飲んべえで、法螺吹きのでたらめ人間、でも、文章を書く能力は抜群で、威張っている奴を見ると、どうしてもからかいたくなる―そんなハシェクの魅力を一挙紹介!『兵士シュヴェイクの冒険』で知られ、カフカ、チャペックと並ぶチェコの代表的人気作家の実体験に基づく(?)面白すぎる短編25編。

著者等紹介

ハシェク,ヤロスラフ[ハシェク,ヤロスラフ][Hasek,Jaroslav]
1883年、チェコのプラハに生まれる。1898年プラハの薬種店に奉公に出た後、99年商業高校に入学。この年より短編作品を書きはじめる。1902年、スラーヴィエ銀行に勤めるが無断欠勤が続き、1年ほどで退職。以後、放浪生活を繰り返しながら、新聞・雑誌に寄稿。権力に対しては常に抵抗し、若い頃から無政府主義運動に参加、第1次世界大戦では召集されたが、その後軍から脱走、ロシアでのチェコ軍団参加、赤軍への転向など、政治的にも様々な変遷を見せた。100を超えるペンネームを用い、注文されれば何でも、注文されなくても何でも、という調子で作品を書きまくり、1923年に39歳で亡くなるまでに、確認されただけで千数百の短編を残した。カフカ、チャペックと並んでチェコを代表する作家として、国内のみならず、世界中で愛され続けている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りつこ

28
かなり毒気のあるユーモアでちょっとお腹いっぱいに。読む側のコンディションにもよるのかもしれない。学校や社会的な強者にたいする批判精神と、作者自身が言うこと聞かない子どもだったんだろうなという破天荒さが透けて見える。挿し絵がかわいくて救われるけど、ちょっと疲れた。2015/10/07

踊る猫

15
多作な作家の風刺短編集だけあって、やや玉石混淆の感を抱かなくもない。東欧の当時の政治について知らなくては分からないジョークもあるので、読者を選ぶところも多々ある。その辺り弱いかも。でも、警察や軍隊や官吏といった権力者の横暴を狙い撃ちするその筆の幾つかは現在の日本にも通じる普遍性を備えており、特に橋から川を見下ろしていた男の顛末はゾッとするものを感じる。検閲に対するインタヴューの逸話も今読むと笑えない。ハシェクのジョークが古臭くなる時代が来ることを祈りたい……あとハムスターの逸話もなかなか面白いものと思った2017/05/08

borug

5
千数百!の短編の中から選ばれた25編。当時のチェコのことはよく知らないけど読んでて楽しい。各短編に付いてる挿絵も良いかんじ。2014/10/06

relaxopenenjoy

4
風刺短編集。ブラックユーモアでなかなか面白かった。トンガっている。チェコでは超有名な作家だそう。訳者解説が分かりやすく、第一次大戦後、チェコスロヴァキア軍団→赤軍へ翻り、ソビエトにも派遣されてのちチェコ帰国するも、若く亡くなったそうだ。挿絵 ヨゼフ・ラダも良い。「兵士シュヴェイク」もいつか読みたい。2022/03/26

syachi

4
チェコ生まれ、短編を千数百も記したうちから選ばれた短編集。悪ふざけと風刺とで中々面白い。2015/09/13

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