内容説明
舞台は、2万年後の北カリフォルニア―工業文明の崩壊と地殻変動によって変わり果てたサンフランシスコ北方の丘陵地に、穏やかで慎ましい土着文化を営む人類の末裔たちの物語。詩、小説、戯曲、歴史、説話、伝記のほか、衣食住、医療、祭礼、文字、音楽の解説など、あらゆる文学形態と民族学的手法を駆使したハイパーテクストにより、“無限の進歩”の対極にある世界を鮮やかに描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
42
図書館本。追悼ル=グウィン。未来のカリフォルニアを舞台としているらしいのだが、主人公が判然としないし、かなり凝った作りになっているためか、うーん読みづらい。下巻はまたの機会に譲ることにしよう。★★★☆☆2018/02/03
roughfractus02
10
まだ存在していない未来の先住民に関する人類学者のフィールドワークの成果、という壮大な想像力はトールキン『指輪物語』を思わせるケシュ語という架空の言語の創造、生活誌の資料断片、詩篇、解説、辞典がページ上に並んでいる。直線上の時間に整理される物語以前のこの配列を読む読者は、ネイティブ・アメリカン思わせる先住民が、未来にこのような文化を作り、生活することになるある出来事を徐々に知る。本書はその出来事を、ケシュ語の英訳が邦訳された文字列を物語世界に変換する行為と同等の支配の欲望の結果として、読者自身に提示する。2024/01/17
アルビレオ@海峡の街
7
舞台が2万年後のカリフォルニアだという設定をしばしば忘れてしまうような物語です。インディアンのような生活を送っているシンシャンの少女の物語がメインとなりますが、間に寓話・詩・戯曲などが挟まれているので、じっくりとストーリーを読みたい方には向かないかも?しかしそれも含めてひとつの世界観が成り立ちます。2010/09/01
おだまん
4
ル=グィン追悼。物語、詩歌、解説等色々な文体が混じっているけれど、民話的でとても興味深い。グィンの骨子なるものだと思うので味わって読んでいきたい。2018/02/06
shou
4
現在が古代と呼ばれるほど遠い未来のカリフォルニアを舞台に、文化人類学的アプローチで綴るSFファンタジー。メインとなる長編1篇の他、詩篇や掌編などの文化資料や祭礼・文字などの民俗資料で「世界観」を構成していく。設定好きなら垂涎かと。2015/01/25
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