内容説明
ボブ・マーリィを生んだ島、ジャマイカ。その魂の叫び「ラスタ思想」の全貌があきらかになる。レゲエ・サウンドに彩られたブラック・ディアスポラの精神史。
目次
第1章 楽園の島
第2章 スレイヴリー・デイズ
第3章 栄光のエチオピア
第4章 ラスタ的信仰世界
第5章 ゲット・アップ・スタンド・アップ
第6章 王の音楽 レゲエの誕生
第7章 ジャーは生きている
第8章 ラスタファリアンのゆくえ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Peachman
2
コロニアルで虐げられた人々を宇宙へ運ぶ思想。レベル・ミュージックの背景が極めて詳しく叙述されています。全400ページでボブ・マーリーは300ページ目に初めて出てきます。その辺は期待しないでください。 2021/07/31
yussai
2
読みはじめてやめて繰り返して…1年経ちようやく読了 レゲエの話メインじゃなくラスタファリズムの来し方について。すっげー良くまとまってる2012/01/06
ちょっきー
2
ジャア!!!
owlsoul
1
18世紀のジャマイカではじまった「エチオピアニズム」。それは聖書に登場するエチオピアの存在に焦点を当て、アフリカと黒人の尊厳を取り戻そうとする宗教的思想である。1930年、エチオピアにラス・タファリという黒人の皇帝が誕生したとき、エチオピアニズムは「ラスタファリ運動」という形で爆発的な拡がりを見せる。彼らはラス・タファリことハイレ・セラシエを神として崇め、エチオピアをすべての黒人が帰還すべき天国と考えた。レゲエという音楽は、そんな極めて特殊な宗教から生まれたのだ。愛と平和の歌に秘められた抑圧と反抗の記憶。2022/02/06
ヤエガシ
1
ジャマイカの宗教学者が書いたラスタファリについての一冊。ジャマイカの歴史、宗教、文化とラスタファリの繋がりがよくわかります。ラスタファリの抱える矛盾や宗教上の基盤の弱さについても、わりとズバリと書いています。2013/12/15