伴侶―高群逸枝を愛した男

伴侶―高群逸枝を愛した男

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582824261
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

内容説明

「結婚とは死にまで至る恋愛の完成である」―そう、高らかに謳ったのは詩人・アナーキスト・女性史家の高群逸枝。この「一体愛」をコトバどおり生き抜いたもうひとりの共演者がいた。高群のプロデューサーにして夫、橋本憲三である。フェミニストにして皇国史観の持ち主という矛盾に満ちた高群という「謎」を生んだ、もうひとつの「謎」に、真っ正面から取り組んだ労作。こんなふうに愛したいか?こんなふうに愛されたいか?―「対幻想」が過去のものになった時代に、かえって胸を灼くこの問いに、どう答えるかで、あなた自身も試されるだろう。

目次

序章 男の美
1章 水の性
2章 恋愛
3章 暮らし
4章 思想の実践
終章 「生」の意味

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

38
高群へ歩を進めたくなり借りる。彼女を愛した橋本憲三に光を当て綴られている。平成の時間、読むと奇異に感じるのは私だけかな・・余りにも「生活場面に出てくる二人の姿」が愚直というか、真摯というか素朴❓自己完結?うまく表現できない違和感を覚えた。こういう愛の形を経験したことないだけに、2人で作る世界は繭の中の、落ち着いた憩いであり、静謐な火が燃えていたのではないかと。他の情報で、上野千鶴子氏が劇賛していた彼女の軌跡・・フェミニズム史~女権・母性と国家の関係に重要な足跡だったと。かなり、非日常的読書だった。

belier

0
SNSで話題になった言葉「さす九」は、九州の男尊女卑の傾向を揶揄しているが、そのステレオタイプを否定する生き方をしたのが、明治時代に熊本の球磨川沿いに生れた橋本憲三だ。自分より才能に恵まれた高群逸枝を認めて支え尽くした。その人生が描かれる。しかし橋本も最初から尽くすだけの男ではなく、高群も凡人には考えられない行動をとるため、山あり谷ありの夫婦生活だった。評伝ながらドラマ的な面白さがあった。この二人は、石牟礼道子が敬愛した夫婦だが、石牟礼と渡辺京二との関係も思い起こさせ、影響があったか興味をそそられる。2025/09/08

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