出版社内容情報
魏晋の貴族社会への透徹した理解に基づく解説で、存分にエピソードを味読でき、各人物像が鮮明に。読み始めると止まらない、新訳注。
『世説新語』の舞台である魏晋の貴族社会への透徹した理解にもとづく翻訳と解説で、存分にエピソードを味読でき、鮮やかに各人物像が見えてくる。読み始めると止まらない、古典の新訳注。
内容説明
『世説新語』の舞台、魏晋の貴族社会への透徹した理解に基づく翻訳・解説により、存分にエピソードを味読でき、人と言葉がよくわかる。一読三嘆、読み始めると止まらない新訳注。
目次
容止第十四―容貌風采に関する論評
自新第十五―反省・改悟した人物の話
企羨第十六―他人の美点を羨望する言動
傷逝第十七―死者の哀悼に関する言動
棲逸第十八―隠遁的行為にまつわる言動
賢媛第十九―すぐれた女性の言動
術解第二十―様々の技術にすぐれた人びとの言動
巧芸第二十一―様々の技芸にすぐれた人びとの言動
寵礼第二十二―寵愛を受けた人びとの言動
任誕第二十三―世俗にとらわれぬ自由な生き方・態度〔ほか〕
著者等紹介
井波律子[イナミリツコ]
1944年富山県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は中国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アカツキ
11
この巻は人の容貌について、自分の行いを悔い改めた人、人を羨ましがった話、死者を哀悼した話、隠者の生き方、優れた女性、占術の話、優れた技芸を持つ人、寵愛された人、自由奔放な人物、傍若無人な振る舞い、人を口撃した人のエピソード集。死んだ人が好きだったロバの鳴きまねをするという話が2編あったけれど、その場にいたら悲しくても笑っちゃうだろうな。しかも、孫楚の場合は無駄にクオリティが高い。2023/01/31
garyou
1
容止から排調まで。容止は、容姿の美しかつた人の話だけでなく、己が容姿を気にしてゐた人の話なんかも出てくる。すなはち魏武とかだけど。排調が面白い。世説新語に出てくる人々は、なぜか身近に感じるなあ。2014/12/13