内容説明
「トルキスタンのギボン」と呼ばれたロシアの東洋学の泰斗バルトリドが、中央アジアの古代から近代までを通観。多様な文化、民族、言語、宗教が織り成す中央アジア史の基本書。
目次
第1章 前イスラーム期(最古の情報 ペルシア帝国;遊牧民の侵攻と中国の史料 ほか)
第2章 イスラーム受容期のトルキスタン(現地の言語と生活上の特徴の消失;アラブ的要素の役割 ほか)
第3章 トルキスタンとトルコ人(イラン人とトルコ人の関係;トルコ人と文化 ほか)
第4章 モンゴルの覇権(モンゴルの侵攻と都市;帝国の統治 ほか)
第5章 ウズベクの諸ハン国(ウズベク諸国;ブハラ ほか)
著者等紹介
小松久男[コマツヒサオ]
1951年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、中央アジア近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kazuyuki Koishikawa
1
ウズベキスタンに旅行行ったので地名が知ってる所出ていて、あの都市こんなんだったんだみたいに読めた。2021/12/31
(ま)
1
トルキスタンのギボン2018/04/30
A.Sakurai
0
中央アジアの歴史の本を読むと重要な研究者としてバリトリドとトガンが必ず挙られている.トガンの著作はトルコ語で,英訳も見つけられなかった.バルトリドも邦訳は本書ともう一冊があるだけ.★バルトリドはロシア帝国末〜ソ連初期に活動したので中央アジアとロシア/ソ連との関わりについては同時代人だ.1巻は古代アケメネス朝からロシア保護国化までだが保護国化経緯はあまり触れられていない.この視点では2巻が主眼か.★イスラム文献が大量に使われて,文化史というだけに政治というより宗教や民族文化の社会への関わりがテーマのようだ.2013/05/06
コカブ
0
1章・2章の内容については『西域文明史概論・西域文化史』(羽田亨)もあわせて読むとよいとのこと(解説より)。2011/09/15