内容説明
中国清代の著名な文豪・詩人袁枚が著した志怪小説の本邦初全訳。「子不語」とは『論語』の「子は怪力乱神を語らず」に由来するが、本書は怪力乱神を大いに語りつくしてやまない。(全5巻)。
目次
巻1(身代わり志願 李通判;間違い 蔡書生 ほか)
巻2(スカートの行方 張元妻;蝶々のばけ物 蝴蝶怪 ほか)
巻3(神像を毀つ 烈傑太子;夢のお告げ 裘秀才 ほか)
巻4(菜を口に含んだ赤ん坊 鄭細九;仲人の機転 替鬼做媒 ほか)
巻5(嫁の改悛 城隍替人訓妻;前世を映す鏡 文信王 ほか)
著者等紹介
手代木公助[テシロギコウスケ]
1931年福島県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻、東洋史。1958~86年私立、公立の高等学校教師を務める。1986~91年広州、北京に遊歴、日本語教師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
2
やっと1冊目を読み終わりました。これは中国の奇妙な話や不思議な話を集めたもので、全5巻というものです。一つの話が1ページから3ページくらいで読みやすいのですが一気に読むというわけにはいかず、1冊でかなり時間を取ってしまいました。中国にはこのほかに聊斎志異があり、こちらのほうはポピュラーですが、この本はまとめてやっと出版されたという感じです。ただコミックにもなっているようです。2012/09/04
山田
1
死体の損壊を極度に恐れるのが特に印象にのこる。冥府から生き返ることもかなりあるから当然か。そのくせ魄が取り憑いて暴れたりキョンシーにされたりで散々な目に合うこともあったりと面倒くさい。2013/06/09
しまちゃん
0
袁枚の「子不語」を知るきっかけは、林真理子の「愉楽にて」の中で教養のある人は、袁枚の作品を知っているとあったからです。この本は、中国清代の著名な文豪・詩人袁枚が著した志怪小説の本邦初全訳とのこと。「子不語」とは、「論語」の「子は怪力乱神を語らず」に由来するが、本書は怪力乱神を大いに語りつくしてやまない全5巻の1巻目です。2019/12/16