東洋文庫
タイガを通って―極東シホテ・アリニ山脈横断記

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582807868
  • NDC分類 292.92
  • Cコード C0125

内容説明

名著『デルスウ・ウザーラ』の著者アルセーニエフの晩年、最後の遠征行。極東の原生林タイガに分け入って、未踏の地シホテ・アリニ山脈を横断する探検記。豊かな自然を克明に描写。

目次

第1章 準備と出発
第2章 ソヴェツカヤ・ガワニ
第3章 トゥト河の上流部へ
第4章 不吉な谷
第5章 サヴーシカ・ビザンカ
第6章 シホテ・アリニ山脈の支脈にて
第7章 アニュイ河上流部
第8章 洪水
第9章 処女林
第10章 トラの河
第11章 山と森、沼地を通って

著者等紹介

田村俊介[タムラシュンスケ]
1937年生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。石油会社を経て商社に勤務しソ連原油輸入に従事、その間6年間モスクワ駐在。日本山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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100名山

1
本書は1907年の踏査記録「デルスウ・ウザーラ」から20年近く後の踏査を記録したものです。 1917年にはロシア革命が起き、極東の情勢も大きく変わりつつある時代です。 著者アルセ―二エフは3年後の1930年9月4日に享年58歳で肺炎により亡くなります。 その7年後の1937年にはスターリンの粛清で妻のマルガリータは銃殺されます。 更にその4年後には娘のナターリアが10年の刑をうけ、1970年に亡くなります。 はじめの奥様と子どもたちは助かったようです。 この辺の事情は巻末の解説に詳しいです。 2014/03/25

tai65

0
星3つ2009/11/06

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

0
デルスウ・ウザラーが案内に立った探検から20年、アルセーニエフ最後の探検記だが、枯れ・衰え・達観いずれも見えず、『デルスウ・ウザーラ 沿海州探検行』から変わらぬ瑞々しさと、自然や先住民に対する敬意のこもった温かさ、そして冷静さがこの本を満たしている。アルセーニエフという得難い人格者とともに、短い夏から秋にかけて、シベリヤの密林地帯を横断する素晴らしさよ!淡々と景色が変わるだけなのに、何時間読んでいてもひとつも飽きない。自然な翻訳の効果もあるのだろう。アルセーニエフ、あなたは素晴らしい!2019/09/18

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