内容説明
マカーマートとは、説話形式のアラブの散文文学の一ジャンル。本書はその大成者が著した最高傑作。西洋の悪漢小説に比肩される、イスラム世界の騙りを語る作品の本邦初訳。
目次
サンアーのマカーマ―辻説教師のうらおもて
フルワーンのマカーマ―文学サロンの席で
ディナール金貨のマカーマ―金銭の美醜
ダミエッタのマカーマ―処世訓と逃げの術
クーファのマカーマ―父子の哀れな巡り合い
マラーガのマカーマ―太守からの難題
バルカイードのマカーマ―寺院での出来事
マアッラのマカーマ―コホル筆と針を喩えれば
アレキサンドリアのマカーマ―頚飾りを編むとは
ラフバのマカーマ―男色に溺れると
サーワのマカーマ―基地での垂訓
ダマスカスのマカーマ―旅を護衛る呪文
バグダードのマカーマ―老婆に身をやつして
メッカのマカーマ―巡礼行にラクダも倒れて
著者等紹介
堀内勝[ホリウチマサル]
1942年山梨県生まれ。東京外国語大学アラビア語科卒業。カイロ・アメリカ大学大学院課程修了。専門領域は言語人類学・民族誌。現在、中部大学国際関係学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- じみへん(9) 中濃 ビッグコミックス