出版社内容情報
従来の『知恵の七柱』は著者自身が原稿を25%ほど削った「簡約版」だった。本書は1922年に完成した幻の「原典版」からの世界で初めての翻訳。第2巻は、いよいよアカバ攻略を果たすまで。
内容説明
アカバ攻略を目指しアラブ反乱軍を率いる立場にありながら、アラブを欺いて戦う不安に怯えるロレンス。
目次
第3部 鉄道を牽制する(褒賞と口論;改革;相次ぐ転向;鉄道襲撃の計画 ほか)
第4部 アカバまで(アカバの地勢;ワジュフからアル‐クッルまで;アブー・ラーカにて;ハッラ・アル‐ウワイリド ほか)
著者等紹介
ウィルソン,ジェレミー[ウィルソン,ジェレミー][Wilson,Jeremy]
英国の現代史家、T.E.ロレンス研究者。1944年生まれ。オクスフォード大学(ベイリオル・カレッジ)で哲学、政治学、経済学(MA)、ロンドン大学(LSE)で経済学(MSc)を専攻
田隅恒生[タスミツネオ]
兵庫県出身、1931年生まれ。1954年京都大学法学部卒業。丸紅株式会社に入社。おもに資材分野の輸出に携わり、その間テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。のち丸紅紙業株式会社に転じ、常勤監査役、顧問を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽん教授(非実在系)
5
トルコ軍は人数は多いがロジスティクスを不足している。アラブ軍はロジスティクスはイギリスの補給があるが人が少ない。そこで、鉄道をちょっと爆破し修理させまた爆破し…という嫌がらせを行い消耗させつつ相手を鉄道付近の防衛に張り付ける作戦を考案する。アングロサクソンたるえげつなさがここでも光るが、サイクス=ピコ協定による本国政府の二枚舌外交には憤慨し、イギリスの将来への警告を率直に描いている。これを共有できたのはファイサルらごくわずかであった。苦労人ぶりがやはり出る著者である。2016/05/10
たつや
3
名著と聞いて、興味本位で図書館で借りたが、全5巻ですか。登録は2巻ですが、読んだのは一巻だけです。アラビアのロレンスのほうが読みやすそうなので、そちらを探すことに。2023/10/31