内容説明
中国士大夫の疑問に答えて、キリスト教の教義を中国古代の聖賢の言葉をも援用しつつ解説・説得する。東アジア世界に巨大な影響を与えた、リッチの対話体の主著を綿密な注釈で読む。
目次
上巻(天主が天地万物を創造して、それらを主宰し維持することを論じる;天主に関する世間の人々の誤解を解明する;人の魂は不滅であり、鳥獣とは全く異なるということを論じる;鬼神と人の魂とは異なるということを分析し、この世の万物は一体とは言えないということを解明する)
下巻(輪廻六道や戒殺生といった誤謬の説を論駁して、斎戒の正しい目的を示す;意志は無くすことができないということを説明し、さらに死後には天国と地獄の賞罰が必ずあり、世間の人々の善悪の行為に報いるということを論じる;人の本性が本来善であるということを論じ、天主教徒の正しい学問について述べる;西洋の風俗を概説して、修道士が独身である理由を論じ、さらに天主が西方に降誕した由来について説明する)
著者等紹介
柴田篤[シバタアツシ]
1952年、大分市生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、九州大学教授。専攻、中国近世思想史
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