東洋文庫
天主実義

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582807288
  • NDC分類 198.21
  • Cコード C0116

内容説明

中国士大夫の疑問に答えて、キリスト教の教義を中国古代の聖賢の言葉をも援用しつつ解説・説得する。東アジア世界に巨大な影響を与えた、リッチの対話体の主著を綿密な注釈で読む。

目次

上巻(天主が天地万物を創造して、それらを主宰し維持することを論じる;天主に関する世間の人々の誤解を解明する;人の魂は不滅であり、鳥獣とは全く異なるということを論じる;鬼神と人の魂とは異なるということを分析し、この世の万物は一体とは言えないということを解明する)
下巻(輪廻六道や戒殺生といった誤謬の説を論駁して、斎戒の正しい目的を示す;意志は無くすことができないということを説明し、さらに死後には天国と地獄の賞罰が必ずあり、世間の人々の善悪の行為に報いるということを論じる;人の本性が本来善であるということを論じ、天主教徒の正しい学問について述べる;西洋の風俗を概説して、修道士が独身である理由を論じ、さらに天主が西方に降誕した由来について説明する)

著者等紹介

柴田篤[シバタアツシ]
1952年、大分市生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、九州大学教授。専攻、中国近世思想史
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感想・レビュー

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くり坊

2
海外宣教されたキリスト教の教義が、移入先の文化と、どのように融合し、受容されていくのか(インカルチュレーション)、その成功例としての、かつての中国を、マテオ・リッチに見ようと手に取った1冊。リッチは、カトリック信仰を、中国人の思考と許容、とりわけ、キリスト教徒かみれば異端である先祖崇拝(彼によれば文化的慣習に過ぎないと説明)に順応させた人物(※当時の教皇庁はこれに同意しなかった)。その彼により書かれた「天主実義」は、中国古代の聖典を援用しつつキリスト教の何たるかを記した宣教の書です。

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