東洋文庫
尾崎秀実時評集―日中戦争期の東アジア

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  • サイズ B6判/ページ数 475p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582807240
  • NDC分類 304
  • Cコード C0121

内容説明

日中戦争期に、独自の視点から、アジアにおける日本の置かれた状況と進路に群を抜いた認識を示した尾崎秀実の論考を一冊に編む。危機の時代の明晰な診断・記録。「東亜協同体」論とは何か。

目次

1 日中開戦前夜の危機(一九三六年末~三七年前半)(張学良クーデターの意義―支那社会の内部的矛盾の爆発;西安事件以後の新情勢 ほか)
2 日中開戦から長期持久戦へ(一九三七年後半~三八年)(北支問題の新段階;支那論の貧困と事変の認識 ほか)
3 「東亜新秩序」論と汪精衛和平工作(一九三九年)(「東亜協同体」の理念とその成立の客観的基礎;東亜政局に於ける一時的停滞と新なる発展の予想 ほか)
4 世界戦争への拡大と「大東亜共栄圏」論(一九四〇年~四一年)(新体制と東亜問題;南方問題と支那問題 ほか)

著者等紹介

米谷匡史[ヨネタニマサフミ]
1967年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科中退。専攻、社会思想史・日本思想史。現在、東京外国語大学教員。近年の研究テーマは、近代日本の社会思想を東アジアの連関のなかでとらえかえすこと
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感想・レビュー

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1
ソ連や東ドイツの行く末を知ってしまっている我々からすると、社会主義を「麻疹や流行病のようなもの」として見る向きもあるだろう。でも資本主義こそが人類が辿り着いた理想郷とは思わない。現在の世界情勢を尾崎秀実が見たらどのように分析するか気になる。時評集を読み終えてから付録の調書及び遺書に移るとき、ひとつの物語の結末を垣間見たようだった。2025/06/12

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