内容説明
朝鮮水軍を率いて、秀吉の軍と野望を打ち砕いた李舜臣の戦中日記。乱のさなかの人・モノ・心の動きを伝える稀有な史料の第2巻は、講和交渉期の陣型、舜臣の失脚、そして復権。
目次
乙未―1595年
丙申―1596年
丁酉―1597年
感想・レビュー
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崩紫サロメ
17
講和交渉とその破綻、戦乱の再開の時期。しかし外交的なことは殆ど註に譲り、ひたすら李舜臣の日常が綴られる。何を記録するかは時期によって(気分によって?)違うようで、入浴回数をこまめに記録していた頃もあった(が、いつの間にかやめていた)。元均とは相変わらず険悪なようで不満が綴られているが、よく見ると「○○が来て元均がいかに非道かを語った」という形を取っている。その割に「七夕。元均と会合する夢をみた。(略)これは何の兆候なのか」などこちらが何なのか聞きたいところもあった。漆川梁の海戦が起こり元均が戦死するが、2021/04/22