感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
11
古今東西、おとことおんなは変わらないなと感じ、そして、いかに平等な社会っぽい現代でも厳然たる「カースト」はあるな、とも。ソレに対する即物的なもの、ロマンチックなもの、そしてTPOに基づいたハウツーも混在&網羅している。現代日本にも通じる事、こりゃ犯罪だよという事、都合のいい事、悪い事。二、三挙げれば(五五)好まない男を遠ざける方法と(六三)陰茎を大きくする方法。いやしくも経典と名のつくものに、これらが含まれているのは、数千年前とはいえ、微笑ましくも身につまされる。2013/02/16
kenitirokikuti
6
以下の記事から本書を手にとった。→諸概念の迷宮(Things got frantic) 17-12-01 【仮想キャラ商売】「カーマ・スートラ妓生心得」から「ハーレクイン・ロマンス」へ。(http://ochimusha01.hatenablog.com/entry/2017/12/01/005850 ) 第6章「遊女」のところはようするに奢侈について説かれている。ところで、ちょうどタイミングよくTOKIOの城島茂(48)がグラビアアイドル菊池梨沙(24)と交際4年で結婚というニュースがあり…略2019/09/29
unknown
6
性交指南書であり、恋愛指南書でもあり、まさに「性典」たる内容。現代社会に適用するのは難しい部分も多いが、性愛への眼差しに深い感銘をおぼえる。当時のインドは密通が横行していたらしく、人妻を誘惑する方策と人妻を他人に寝取られないための方策の両方について言及されていて面白い。『もし男がある人妻を見て強い愛著を感じ、層一層愛欲の心の昂進するときには、自身の破滅を防ぐために、その人妻に近づくべきである。』 また、「爪を立てる」「歯で噛む」「スパンキング」も性技のひとつとして指南されており、奥深さをひしと感じる。2012/02/01
鈴川愛夏
2
再読2019/04/26
わす
1
1949年刊行版の復刻。昔の性典って男だけに向けて書かれたらしきものが多いけど、カーマスートラは一応女にも向けてる感じがする。その記述からは、男に求婚させようと策を練る女や淫語・性具を好む女、男に激しく挑みかかる女の姿なども見えて、女の性欲を肯定的に捉えているように感じた。とはいえ、インドでは男尊女卑の思想が根強くあり、このような性愛文化が生まれた経緯は謎に包まれているらしい。2024/07/21