内容説明
聖都メッカへの巡礼を果たすイブン・バットゥータだが、旅への遙かな想いはやまず、彼の旅はさらに続く。十四世紀の世界旅行、本巻ではメッカからイラク、イランを巡る。
目次
第3章 ダマスカスからメッカへの旅
第4章 聖都メッカ
第5章 イラク巡礼路を東に
第6章 サワードとイラン高原への旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
134
第2巻目はダマスカスからメッカへの旅と聖都メッカ、イラクの東への巡礼、イラン高原への旅が記されています。それにしてもこの旅行記を読むと著者がいかに博識だったということがよくわかります。自分で勉強していたにせよよくここまで自分の足で旅行して書いたということについては驚くしかありません。しかも20代で旅行をしています。ある意味天才ですね。解説もかなり親切に記されていて参考になります。中東はあまり興味なかったのですがこの旅行記でかなり判ることが多いように感じます。2016/10/24
tom
19
著者は、現在、大混乱中のシリア・ダマスカス、この地を経てメッカ巡礼の旅を続ける。イスラム信仰の聖域(スーク)は多数、そのスークの一つ一つについて説明をする。信仰を持つ人にとっては興味があるだろうけど、私には少しも面白くない。途中で高野秀行の「イラク水滸伝」に出てくる湿地帯が出てきて、ここだけに注目した。でも、ほとんどはパラパラと頁をめくるだけ。解説が面白い。巡礼は、聖典が指示している。イスラムの広がりが巡礼とリンクし、メッカには世界各地から人と物と文化が入ってきた。経済発展にもつながる。なるほどと思う。2024/12/13
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