東洋文庫<br> 江戸参府随行記

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東洋文庫
江戸参府随行記

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582805833
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0125

内容説明

ケンペル、シーボルトと並んで「出島の三学者」と謳われたスウェーデン人医師・植物学者ツュンベリーの日本旅行記。その見聞は詳細・正確で偏見がなく、田沼時代の日本および日本人を世界的視野で観察したまたとない貴重な実態録となっている。スウェーデン語原典から初訳。

目次

第1章 日本への航海
第2章 参府への旅
第3章 江戸滞在
第4章 幕府からの帰途
第5章 日本および日本人
第6章 帰国前の出島滞在

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イノ

20
スウェーデン人の医者・植物学者である著者が1775年に鎖国された日本に赴任した。 前半は参勤交代の往復の記録。後半は日本について地理歴史技術や考え方といったあらゆる文化風俗の記録。    宗教は異教徒と完全否定するがモラルはヨーロッパよりも高いとかかなり公平な視点で見てくれている。       悪戦苦闘しながら植物を採取したり通訳と仲良くなって採って来てもらったりほほえましい。 当たり前だけど現在と同じ地名があり脈々と続いていると思うとこみ上げてくるものがある。2018/01/17

isao_key

5
鎖国時代にオランダ商館付医師として来日し、出島の3学者と呼ばれたケンペル、ツェンペリー、シーボルト。だが3人はいずれもオランダ人ではなかった。ケンペル、シーボルトはドイツ人、ツェンペリーはスウェーデン人だった。この3人の中でいちばんアカデミックな位置にいたのがツェンペリーである。解説には帰国後ウプサラ大学総長までなったとある。植物学、医学を修め、医学博士でもあった彼は当時としては最高の医者、学者であっただろう。1775年8月から翌年12月に帰航するまでの14ヶ月の間、毎日4回気温を計っている。実に几帳面。2013/03/03

うかれ

1
とっても面白かったです。海外の客観的な視点で見た昔の日本人たち、興味深かったです。ツュンベリーさんはこの本で初めて知りましたが、すごい人なんですね。そんな人がこうして日本を訪れて本にして残してくれているのがありがたい。訳も簡潔で読みやすかったです。2019/03/05

渓流

1
第5章の日本及び日本人の章が興味深い。 「・・・国民性は賢明にして思慮深く」「・・・もっとも礼儀をわきまえた民族」「・・・自由は日本人の命である。それは、我儘や放縦へと流れることなく」「礼儀正しいことと服従することにおいて日本人に比肩するものは殆ど無い」「・・清潔さは身体衣服・・等から一目瞭然」、これらの記述が江戸期のしかも外国人によってなされた点、一考に値する。2009/11/02

茶田

0
鎖国時代の日本にスウェーデン人が来ていたとは知らなかった。 家治治世下の日本を、当時の外国人の目線で案内してもらえたようで面白かった。2014/01/17

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