内容説明
「雪の夜にねざめて聞けば雁がねも天つみ空をなづみつつゆく」良寛の歌は、人間即歌である。その人その心即ち歌である―。歌人・吉野秀雄が、敬愛する良寛の歌境を鮮やかに説き明かしつつ、細心かつ懇切な校註を加えて編んだ「良寛歌集」決定版の復刊。1267首を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はちてん
27
読んだとはおこがましいのだけれど、松岡正剛著『外は、良寛。』の副読として。 興味をひかれる歌が多く、歌人良寛がもっと親しまれてもいいのに、などと思う。子供と鞠をついて遊ぶばっかりじゃないのよね。日本海の冬と雪、そして春。2014/01/13
樒
8
優しく身に柔らかな歌調が好きです。余り解説等は要らない歌ですよね。語り口のような、詠み手の普段の口調が想像出来てしまうのではないかと思ってしまいます。貞心尼の歌が非常に好きで、そこから流れて良寛に。…貞心尼の歌集、出ないかしら。2010/12/12