出版社内容情報
江戸中期,大坂の医師寺島良安が中国・明の王圻(おうき)の『三才図会』にならって編んだ,わが国初の図入り百科事典の口語訳。天文,地理から動植物,人事まで,類書を博引傍証して解説する。第7巻は,巻四十五から巻五十四まで,竜蛇類・介部・魚部・虫部。
内容説明
江戸中期、大坂の医師寺島良安が、中国明の王圻の『三才図会』にならって編んだ、わが国初の図入り百科事典。原典の全図を収録し、口語訳したうえ、注を付した。本巻には巻45~54、竜蛇・甲貝・魚・虫を収める。身近な魚や虫たちの挿図は、正確で楽しい。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
244
この巻(第45〜54)は、竜蛇、介、魚、虫などをとりあげる。「竜蛇部」と部立てされているように、竜も蛇も並列である。最初が「竜」で、「蛟竜」や「鼈竜」などが挙げられている。そして、その後には普通の「蜥蜴」、「いもり」、「守宮」が並べられ、その落差は大きい。介甲部には「和尚魚」などという、スッポンの身体に和尚の頭がついた面妖なものがあったり、また魚類には、当然のごとく「人魚」がいる。ここでは『和名抄』や『本草綱目』が引かれているが、八百比丘尼の伝承は見当たらない。実に面白い百科全書である。2025/02/24
樒
1
再読。夏になり、水棲生物と虫の巻が気分に合います。竜で始まるところが何度見ても笑みが零れます。目次の漢字を最初に眺めて、その文字の印象を膨らませ温めてから頁を繰るのも楽しいです。2010/07/06
丰
0
Y-202007/08/07