感想・レビュー
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2
2巻は840年4月五台山にある寺廻りをするところから始まり845年12月帰国したところまで。この巻では、時の皇帝武宗が道教を信奉し廃仏毀寺を徹底していたことがよく分かる。その武帝は、道士の薦める不老の丹薬を飲みすぎて死に至ったようであった。帰国は困難を極めたようで、あちこちの県に帰国のための訴状を出すが、どこでも断られたらい回しにされてしまう。ようやく帰国の船が見つかり8日間かけて帰国できた。弟子の惟暁が途中で亡くなり、日本をいっしょに発った円戴も帰国中、船が難破して行方不明となった中での帰国だった。2012/07/01