感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
100名山
4
「朝鮮旅行記」の次に読みました。朝鮮が米、独、英の圧力に屈して開国した19世紀から20世紀初頭の朝鮮を英国ジャーナリストが執筆したルポです。当初は尊敬のまなざしで見られていた日本が武力による帝国主義の本領を発揮していく様子が記されます。朝鮮が米独英清露日に蹂躙されていくさまが読み取れます。今戦後処理に収まり切れない民事的な観点から慰安婦、徴用工問題が提起されていますが、併合に際しての蹂躙はそれと同等かそれ以上であった事が窺える本書です。どこの国にもホーナスがいて、しかしそれが免罪符にはならないのですね。2020/11/25