東洋文庫<br> 蜀碧/嘉定屠城紀略/揚州十日記

東洋文庫
蜀碧/嘉定屠城紀略/揚州十日記

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582800364
  • NDC分類 222.058
  • Cコード C0122

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ピオリーヌ

4
張献忠が蜀に侵入し虐殺を繰り返す「蜀碧」、清勢力が攻め入り、揚州を侵略し際の記録「嘉定屠城紀略」、「揚州十日記」の三篇からなる。訳文も読みやすく、目の前に迫る虐殺から命からがら逃げ惑う「揚州十日記」が一番インパクトがあった。2020/05/16

Aminadab

2
明清交代時の民間人殺掠を伝える実録三篇を収載。訳が松枝茂夫だからすらすら読める。収録順とは逆に読むのがおすすめか。「揚州十日紀」は奪われつつひたすら逃げまどい堪え忍ぶ話。「嘉定屠城紀略」は市井の知識人中心に自警団を組織して抗戦した結果がかえって大惨事になる話。「蜀碧」は格段に話が大きく、李自成のライバル張献忠が四川省を制圧し大量殺人をほしいままにする。投降を拒んで殺される義人の話。投降したのに殺される理不尽の話。賊軍撃退に失敗した明軍の残存兵力が仲間割れする中、各地に自警団が群がりたつ。惨いけど面白い!2018/12/29

0
「揚州十日記」めちゃめちゃ面白かった!明に攻め入った清軍の暴虐の限りを一市民である筆者の目から描く。掠奪と殺戮と陵辱の最中、悲しかったとか苦しかったとか痛かったなんて主観的なことも盛り込まれているのに、不思議に淡々としていてスピーディー。起こってることが酷すぎる、ということもあるけれど、現在とは余りにもかけ離れていて逆に面白くなってしまうところがある。これほどの目にあった当事者がどうしてこんな文章を書けるのかわからなかったけれど、ラストの一文で納得。短く訳文も読みやすいし、もっと知られていい作品だと思う2011/06/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1904787
  • ご注意事項

最近チェックした商品