平凡社ライブラリー<br> 保存修復の技法と思想―古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで (改訂)

個数:
電子版価格
¥2,178
  • 電子版あり

平凡社ライブラリー
保存修復の技法と思想―古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで (改訂)

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月22日 21時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 424p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582769661
  • NDC分類 709
  • Cコード C0370

出版社内容情報

傷つき、色あせた作品に「延命」を施す保存修復の仕事。修復士たちが作品を前に重ねてきた試行錯誤の歴史を豊富な実例と文献から丹念に読みとく。修復されるのは時を経た絵画ばかりではない。公共空間のなかにあって変容しつづけるパブリック・アート、落書きや切り裂きなどの「ヴァンダリズム」を被った絵画、多様な素材から構成される現代美術の作品群への介入は、いかなる思想と技法をもって展開されるのか。

【目次】
序章 「診断」

第一章 洗浄の哲学──可逆性
1 「ここに、特定の「病気」は存在しない」
2 古色再考
3 近現代フィレンツェの修復学

第二章 補彩の技法──判別可能性
1 「再び花開く」こと
2 作者を騙る──贋作、複製、偽造
3 中間色の考案

第三章 甦る芸術の生を求めて──適合性
1 素材の調和へのまなざし
2 副次的なものと保存修復
3 ヴァンダリズムとバーネット・ニューマン論争

第四章 修復という「?/ファンタジー」──最小限の介入
1 介入倫理
2 「不変」の創造は可能か
3 パブリック・アートの救出

第五章 欠落と証言のアーカイヴ──保存修復としてのドキュメンテーション
1 記憶し、救い出すこと
2 ドキュメンテーション制度の起源
3 現代美術への介入

第六章 保存修復学再考──「修復は、一瞬の閃光ではない」
1 ブランディ『修復の理論』のアクチュアリティと応用可能性
2 日本とイタリア修復学の交差
3 修復における「余剰なもの」「埃」

資料 ウンベルト・バルディーニ『修復の理論──方法論の統一 第一巻』

あとがき
平凡社ライブラリー版?あとがき

内容説明

傷つき、色あせた作品に「延命」を施す保存修復の仕事。修復士たちが作品を前に重ねてきた試行錯誤の歴史を豊富な実例と文献から丹念に読みとく。修復されるのは時を経た絵画ばかりではない。公共空間のなかにあって変容しつづけるパブリック・アート、落書きや切り裂きなどの「ヴァンダリズム」を被った絵画、多様な素材から構成される現代美術の作品群への介入は、いかなる思想と技法をもって展開されるのか。

目次

序章 「診断」
第1章 洗浄の哲学―可逆性
第2章 補彩の技法―判別可能性
第3章 甦る芸術の生を求めて―適合性
第4章 修復という「嘘/ファンタジー」―最小限の介入
第5章 欠落と証言のアーカイヴ―保存修復としてのドキュメンテーション
第6章 保存修復学再考―「修復は、一瞬の閃光ではない」
資料 ウンベルト・バルディーニ『修復の理論―方法論の統一第一巻』

著者等紹介

田口かおり[タグチカオリ]
1981年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。フィレンツェ国際芸術大学絵画修復科修了。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は保存修復史、修復理論、美術史。東海大学教養学部芸術学科准教授などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

2
イタリアの絵画修復についての本。細かい技法よりは、修復の方針について多くのページが割かれている。私が興味を持っている分野のためにも大いに参考になった。後半の抽象的な美学の議論にはちょっと辟易したけれど…。2024/07/05

mfmf

1
ブレンディの修復理論を縦軸、近代の介入四大原則を横軸として絵画の修復について解説している。門外漢だが洗浄、補彩、復元と再生、メンテナンスといった観点から分かりやすく説明されていて面白かった。本書は絵画にフォーカスされており、建築の修復の議論とは線を引こうとしているが、絵画のみにとどまらず、作品と時代性との問題を問う良書だと思った。2025/03/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21963000
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品