出版社内容情報
連帯、葛藤、愛、裏切り──時を超え、世代を超えて繰り返される「母の娘」と「娘の母」の物語。19世紀末から20世紀末、アメリカの女性作家によって書かれた傑作9篇。
内容説明
すべての女性は母の娘である。出産・育児・恋愛・結婚・離婚・父の不在・反発・世代の差・虐待・差別・介護・老い・希望―時を超え、世代を超えて繰り広げられる「母の娘」と「娘の母」の物語。十九世紀末から二十世紀末、アメリカの女性作家によって書かれた傑作九篇。
著者等紹介
オコナー,フラナリー[オコナー,フラナリー] [O’Connor,Flannery]
1925‐1964。生涯のほとんどをジョージア州で過ごした。故郷の農場を舞台に、母と娘または母と息子との暮らしにみなぎる緊張を描く短編の名手。しばしば意表を突く展開を特徴とする。長編小説『賢い血』などのほか、書簡集もある
メイスン,ボビー・アン[メイスン,ボビーアン] [Mason,Bobbie Ann]
1940‐。生まれ故郷のケンタッキー西部を舞台に、大衆消費文化によって変化していくブルーカラーの人びとの暮らしをミニマリズムと呼ばれる文体で描くことを得意とする。『イン カントリー』など、長編小説も多数ある
利根川真紀[トネガワマキ]
1963年生まれ。法政大学文学部教授。学習院大学大学院博士課程単位取得退学。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
13
母と娘をテーマにしたアメリカの女性作家によって書かれた短編を集めたアンソロジイ。冒頭のシャーロット・パーキンズ・ギルマンの「自然にもとる母親」から、ぐっと掴まれた思いになったところ他の収録作も素晴らしく、面白く読みました。幽霊譚として面白い「幻の三人目」「暮れ方」や日系人の目から見た母親の思い出「十七の音節」が印象に残ったけれど、やはり横綱はフラナリー・オコナー「善良な田舎の人たち」でしょう。また、各作家と作品について丁寧に紹介した解説もとても良かったです。おすすめ。2024/07/30
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