平凡社ライブラリー<br> 龍潭譚/白鬼女物語―鏡花怪異小品集

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平凡社ライブラリー
龍潭譚/白鬼女物語―鏡花怪異小品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582769487
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

人気シリーズ「文豪怪異小品集」の最新作は今年生誕150年を迎える泉鏡花の第二弾。初期短篇「龍潭譚」の系譜を中心に、奔放猟奇な鏡花世界の真価をじっくり堪能できる一冊。

内容説明

一個色白き裸体の婦人、薄青き布を以て腰の辺を蔽えるが、身動きもせで画像の如く馬に対してたたずみたる―。初期の傑作として名高い「龍潭譚」の系譜を中心に、「白鬼女物語」「飛縁魔物語」「蝙蝠物語」など、鏡花幻想文学の知られざる名小品二十四篇を厳選収録。二〇二三年に生誕百五十年を迎える泉鏡花の妖美な世界を深くじっくり堪能できる文豪怪異小品シリーズ、第十二弾。

著者等紹介

泉鏡花[イズミキョウカ]
1873年、石川県金沢市生まれ。本名鏡太郎。真愛学校(のちに北陸英和学校と改称)に学んだ後、小説家を志して1890年に上京。1年余の放浪を経て、尾崎紅葉に師事する。1895年、『夜行巡査』が出世作となり、『高野聖』などで熱狂的な読者を持つ人気作家に。1939年没

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。アンソロジスト、文芸評論家。1982年から「幻想文学」、2004年から「幽」の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)ほかがある。また近年は児童書の企画監修も手がけ、ますます活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

70
冒頭「龍潭譚」を読み始めるやいなや溜息しか出ない。日本語にこれほど磨きを掛ける事が出来る著者の文章の魔力に魅了させられるからである。一種の子供の異界遍歴がその魔力によって、こちらも文字の世界へと迷い込まされる様。何度も読んだ作品だが、読む度に文章に酔わされる。あと本書の裏テーマは鏡花と女性だと思う。一種の神経症的な名品「酸漿」は言うに及ばず、ラストの怪異への助走的な当時の風俗に魅せられる「露肆」、著者独特の女性の心意気を感じさせる「鷭狩」まで、どれも妹の力を感じさせられるものばかりで非常に満足しました。2023/11/04

藤月はな(灯れ松明の火)

55
「龍潭譚」は取り替え子が神隠しに合った語りの坊やよりもその姉というのが捻っている。「露肆」の風俗描写に引き込まれたが、ラストに一気に脈拍が跳ね上がった。その映像的なラストに川端康成の「片腕」の透徹とした幻想味よりも江戸川乱歩の「指」のようなおどろおどろしい蠱惑性を感じ、それに撃たれたからだ。「やどり木」の怪奇性は怪談に相応しい。「千鳥川」で心中し、果てた女人を悪く言う周囲に毒づくのは芸妓であった妻を娶る際に周囲からやいのやいの言われた鏡花氏なりの嫌味混じりの本音だったのだろうか。2023/11/02

えも

28
鏡花の小品から、隠れ里と「姉」的な女性の庇護を描いた「龍潭譚の系譜」、女怪か登場する幻想と怪奇の「女怪幻妖譜」、ふるさとを訪ね行く「故郷追懐」の3テーマのもとに選び出した小品集。これぞ鏡花といった風情に痺れます▼言文一致じゃないから読むのに1週間かかったけどね。2023/10/23

Fumoh

3
非常に優れた名品に出会えて満足です。鏡花らしい怪異譚。その日本語の美しいこと、いつまでも本棚に置いておきたいくらいの宝物です。ストーリーはホラーというより、怪異伝説を文学に磨き上げた、といった方が適切で、味わいもまた文学。美しく、恐ろしく、どこか悲しい……幼き頃に見た、あの異変の影はなんだったっけ……そんな懐かしい思いに浸れるような、胸の打たれる物語です。いくつかの短編で同系統の怪異を扱っており、連作ものとして楽しむことができますが、一つのまとまった作品が良いなら、メジャーな作品を読まれた方がいいでしょう2023/12/07

迦陵頻之急

3
鏡花の選集や短編集は何冊も手持ちだが、目次を見ると未読の作品が随分と収録されているので購入。まあ未完の未発表作やら著名作の習作めいたものやら、落穂拾いといった感もあるが、それでも鏡花エッセンスはどの作にも充満しているし、ちょっと珍しい作品にも巡り合えて満足でした。2023/10/13

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