出版社内容情報
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「いよいよ怖がらせるように、百物語でも始めますかな。」
生誕150年を迎える岡本綺堂の伝奇譚を精選した
史上初の復刻作品を含む珠玉のアンソロジー
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其の女はスルスルと枕辺に這って来て、どうぞお助け下さい、
御免なすッて下さいと、乱れ髪を畳に摺付けて潜然と泣く。
其の蒼ざめた顔、其の悲しそうな声、今も眼について耳について、
思い出しても悚然とします――。
『半七捕物帳』の第一作「お文の魂」の原型となった表題作や、
怪奇小説の代表作『青蛙堂鬼談』の原型と目される
幻の連作「五人の話」を史上初の完全復刻!
名作戯曲や随筆も含めて精選された傑作23編を収録。
2022年に生誕150年を迎える岡本綺堂の世界を存分に味わうアンソロジー。
幻想文学のスペシャリスト・東雅夫による大人気シリーズ、第十一弾。
◇目次◇
1 五人の話
はしがき
奇術師の話
人魚の話
大磯の話
炭焼の話
刺青師の話
2 怪奇戯曲
平家蟹
蟹萬寺縁起
青蛙神
3 妖怪実譚
お住の霊
河童小僧
池袋の怪
木曾の怪物
画工と幽霊
4 怪異随筆
怪奇一夕話
怪談一夜草紙
怪談
夏芝居
高座の牡丹燈籠
小坂部伝説
怪談劇
温泉雑記
火に追われて
附録 岡本綺堂年譜
収録作品初出一覧
編者解説 東雅夫
内容説明
其の蒼ざめた顔、其の悲しそうな声、今も眼について耳について、思い出しても悚然とします―。『半七捕物帳』の第一作「お文の魂」の原型となった表題作や、怪奇小説の代表作『青蛙堂鬼談』の原型と目される幻の連作「五人の話」を史上初の完全復刻!名作戯曲や随筆も含め精選された傑作23編を収録。二〇二二年に生誕百五十年を迎える岡本綺堂を存分に味わう文豪怪異小品集シリーズ、第十一弾。
目次
1 五人の話(奇術師の話;人魚の話;大磯の話;炭焼の話;刺青師の話)
2 怪奇戯曲(平家蟹;蟹満寺縁起;青蛙神)
3 妖怪実譚(お住の霊;河童小僧;池袋の怪;木曾の怪物;画工と幽霊)
4 怪異随筆(怪奇一夕話;怪談一夜草紙;怪談;夏芝居;高坐の牡丹燈籠;小坂部伝説;怪談劇;温泉雑記;火に追われて)
著者等紹介
岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年、東京芝高輪生まれ。府立一中(現・日比谷高等学校)卒業。新聞記者となり劇評、小説などを執筆。1908年発表の史劇『白虎隊』で脚光を浴び、『修禅寺物語』『鳥辺山心中』など新歌舞伎を代表する名作を次々と発表。江戸の風俗文化に関する豊かな学識を活かした『半七捕物帳』をはじめとする時代読物でも人気を博した。1939年没
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。アンソロジスト、文芸評論家。1982年から「幻想文学」、2004年から「幽」の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)ほかがある。また近年は児童書の企画監修も手がけ、ますます活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
藤月はな(灯れ松明の火)
かおりんご
凛風(積ん読消化中)
私的読書メモ3328