平凡社ライブラリー<br> お住の霊―岡本綺堂怪異小品集

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平凡社ライブラリー
お住の霊―岡本綺堂怪異小品集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 456p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784582769326
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

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「いよいよ怖がらせるように、百物語でも始めますかな。」

生誕150年を迎える岡本綺堂の伝奇譚を精選した
史上初の復刻作品を含む珠玉のアンソロジー
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其の女はスルスルと枕辺に這って来て、どうぞお助け下さい、
御免なすッて下さいと、乱れ髪を畳に摺付けて潜然と泣く。

其の蒼ざめた顔、其の悲しそうな声、今も眼について耳について、
思い出しても悚然とします――。

『半七捕物帳』の第一作「お文の魂」の原型となった表題作や、
怪奇小説の代表作『青蛙堂鬼談』の原型と目される
幻の連作「五人の話」を史上初の完全復刻!
名作戯曲や随筆も含めて精選された傑作23編を収録。
2022年に生誕150年を迎える岡本綺堂の世界を存分に味わうアンソロジー。
幻想文学のスペシャリスト・東雅夫による大人気シリーズ、第十一弾。

◇目次◇
1 五人の話
はしがき
奇術師の話
人魚の話
大磯の話
炭焼の話
刺青師の話

2 怪奇戯曲
平家蟹
蟹萬寺縁起
青蛙神

3 妖怪実譚
お住の霊
河童小僧
池袋の怪
木曾の怪物
画工と幽霊

4 怪異随筆
怪奇一夕話
怪談一夜草紙
怪談
夏芝居
高座の牡丹燈籠
小坂部伝説
怪談劇
温泉雑記
火に追われて

附録 岡本綺堂年譜

収録作品初出一覧
編者解説 東雅夫

内容説明

其の蒼ざめた顔、其の悲しそうな声、今も眼について耳について、思い出しても悚然とします―。『半七捕物帳』の第一作「お文の魂」の原型となった表題作や、怪奇小説の代表作『青蛙堂鬼談』の原型と目される幻の連作「五人の話」を史上初の完全復刻!名作戯曲や随筆も含め精選された傑作23編を収録。二〇二二年に生誕百五十年を迎える岡本綺堂を存分に味わう文豪怪異小品集シリーズ、第十一弾。

目次

1 五人の話(奇術師の話;人魚の話;大磯の話;炭焼の話;刺青師の話)
2 怪奇戯曲(平家蟹;蟹満寺縁起;青蛙神)
3 妖怪実譚(お住の霊;河童小僧;池袋の怪;木曾の怪物;画工と幽霊)
4 怪異随筆(怪奇一夕話;怪談一夜草紙;怪談;夏芝居;高坐の牡丹燈籠;小坂部伝説;怪談劇;温泉雑記;火に追われて)

著者等紹介

岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872年、東京芝高輪生まれ。府立一中(現・日比谷高等学校)卒業。新聞記者となり劇評、小説などを執筆。1908年発表の史劇『白虎隊』で脚光を浴び、『修禅寺物語』『鳥辺山心中』など新歌舞伎を代表する名作を次々と発表。江戸の風俗文化に関する豊かな学識を活かした『半七捕物帳』をはじめとする時代読物でも人気を博した。1939年没

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学文学部卒業。アンソロジスト、文芸評論家。1982年から「幻想文学」、2004年から「幽」の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(角川選書、第64回日本推理作家協会賞受賞)ほかがある。また近年は児童書の企画監修も手がけ、ますます活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

66
素晴らしい。綺堂の怪談は数多いけど、名作をあえて排し、ほぼ顧みられなかった作品や戯曲、実話怪談に随筆といったものを収録するそのスタイルに脱帽。逆にいけば著者の作品を読みなれた玄人向けともいえるけど、名作佳作を何度も読んだ身としては初読の作品が読めるだけで堪らないわけですよ。冒頭の「五人の話」は初期の作品らしいけど、後年の名作の萌芽がはっきりと見て取れるのは読んでいて嬉しいし、「妖怪実譚」は江戸明治の実話ものとしてこのジャンルが好きな者には堪らない。綺堂を読みなれた人にもまだの人にもお勧めな一冊です。2022/08/24

藤月はな(灯れ松明の火)

51
「奇術師の話」の愛憎が渾然一体となる不可思議さは実はよくある。「人魚の話」はあの家族にとって人間界こそ、区外だったのだと思うとメリーバッドエンドだったのかな。「大磯の話」の乙女の残酷性の発露と家庭に入ってからは大人しくなったという呆気なさが醸し出す不穏さに背筋が粟立つ。「お文の魂」の元ネタである表題作は純然たる怪談だった。時代だけにお住さんへの仕打ちに絶句。彼女が今更ながらに迷い出たのはご隠居が寿命が尽きそうだったからではないだろうか。「お前はなかった事にしたが、私は忘れない。そちらに来たら容赦はせぬぞ」2022/08/25

かおりんご

25
ホラー。やっぱり岡本綺堂はいい!古典怪談は、面白い。青空文庫にもあるので、そちらも読んでみようと思う。2023/05/21

凛風(積ん読消化中)

11
岡本綺堂って、出ると、つい買ってしまう。なので、いくつかは読んだことがあるし、いくつかは読んだことのあるものの前身なのだけれど、この、前身がなかなかに面白い。あぁ,最初はこんなオチだったのが、あとで、あんなオチに変わったのね、などと思いながら読むも良し、はじめて手に取る人が、現代的ホラーとは違った、風雅な怪談に触れるも良し、楽しみ方は色々だと思います。カバー絵が一番ホラーっぽいです。中身は江戸情緒を残した明治の日本の、夜はちゃんと暗くなる時代の空気が感じられる作品が多く、やっぱりこの人好きだわ、と再確認。2022/08/30

私的読書メモ3328

4
解説によれば、岡本綺堂のほとんど幻となっていた作品を多く収録しているとのこと。有名な半七捕物帳の第一話や「木曾の旅人」に前身となった話があったとは知りませんでした。理屈が通りすぎてファンタジーになってしまっている怪談が多い中、因果や怪異が一筋縄ではいかぬ茫洋としたもので、なんとも高尚な香りのする作品が楽しめました。一方で、洗練されていない、曖昧に過ぎると感じる向きもあるでしょう。2022/08/12

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