出版社内容情報
「サウンドスケープ」とは自然の音や街の喧騒、それらを受け取る人々をも含む「耳でとらえた風景」。その歴史から未来の可能性まで、「音の思想」として集大成した古典的名著。
内容説明
“サウンドスケープ”とは「音の世界からとらえた風景」である。「自然の音」「都市の音」「民族の記憶の音」「幻聴の音」「夢の音」―。文明以前から現代に至るサウンドスケープの歴史から、“サウンドスケープ・デザイン”という実践まで、あらゆる境界を超え、創造的な「音の思想」として集大成した作曲家シェーファーの代表作。
目次
第1部 最初のサウンドスケープ(自然のサウンドスケープ;生命の音 ほか)
第2部 産業革命後のサウンドスケープ(産業革命;電気革命)
間奏曲(音楽、サウンドスケープ、変容する知覚)
第3部 分析(表記;分類 ほか)
第4部 サウンドスケープ・デザインに向かって(聴く;音響共同体 ほか)
著者等紹介
シェーファー,R.マリー[シェーファー,R.マリー] [Schafer,R.Murray]
1933‐2021。カナダのオンタリオ州生まれ。現代カナダを代表する作曲家。“サウンドスケープ”という用語を通じて音の環境思想、音響生態学を提唱・展開した。1965年ヴァンクーヴァーのサイモン・フレーザー大学に赴任後、世界サウンドスケープ・プロジェクトを設立、世界各地で音環境の調査研究に従事。75年以降は、オンタリオ州を拠点に作曲活動に従事
鳥越けい子[トリゴエケイコ]
1955年生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科修了。大阪芸術大学博士(芸術文化学)。青山学院大学総合文化政策学部教授、日本サウンドスケープ協会代表理事。各種プロジェクトの実践を通じて、近代文明の枠組みを問い直している
小川博司[オガワヒロシ]
1952年生まれ。東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。関西大学名誉教授。専門はメディア文化研究、音楽社会学
庄野泰子[ショウノタイコ]
東京学藝大学大学院修了。サウンドスケープ・デザイナー。Ar+d Award最優秀賞など国内外の賞を受賞。また講演・展覧会・ワークショップも国内外で行う
田中直子[タナカナオコ]
1959年生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科修了。環境音楽、サウンドスケープ、日本の音文化の研究、サウンド・エデュケーション等感性ワークショップに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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