出版社内容情報
レヴィ=ストロースの壮大な思想は図式的理解を拒むが、闘う知識人としての姿を追うことで難題に挑む。100年の生涯で彼は何と闘ったのか。第一人者による最良の入門書。
内容説明
レヴィ=ストロースの壮大な思想は、安易で図式的な理解を拒むが、彼独特の「世界との接し方」をみることで、構造主義と呼ばれる「ものの見方」にまで通底する、思想家の仕事の核心に肉薄する。現代世界に生きることのモラルともうひとつの豊かさの思考―百年を超える生涯を通じて、彼は何と闘ってきたのか。「起点としてのモース、レヴィ=ストロースからさかのぼる」「メトロー、レヴィ=ストロース、クラストル」のふたつの関連テクストを収めた増補決定版。
目次
序章 ひとつの長く豊かな生
第1章 学生活動家レヴィ=ストロース―社会主義のモラルを求めて
第2章 批判的人類学の誕生―修業時代
第3章 野生の思考へ向かって―模索の時代
第4章 もうひとつの豊かさの思考―神話論理の森
起点としてのモース、レヴィ=ストロースからさかのぼる―自然・都市・協同組合
メトロー、レヴィ=ストロース、クラストル
著者等紹介
渡辺公三[ワタナベコウゾウ]
1949年、東京生まれ。文化人類学者。東京大学大学院修士課程修了。博士(文学)。国立音楽大学音楽学部助教授、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授、同研究部長、同学副総長などを歴任。2017年、京都市にて死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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